表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
まだ恋に至る前の物語  作者: まみや ろも
1/11

放課後の音楽室で

 放課後の音楽室。

 ピアノの椅子に座って外を眺める。


 開け放った窓から、セミの声と傾きかけた太陽の陽が遠慮なくはいってきていた。


 と、1人の生徒が帰っていくのが見えた。

 あれは・・・


「鹿鳴くん?」


 音楽室に私の独り言がころん、と転がる。


「キミ・・・なのかな?」


 誰もいないのをいいことに、心の中を言葉にしていく。


「私は、同じクラスの、鹿鳴くんの事が、、、気になって、いる」


 一言一言確かめるように、そう言い終え


「瑞希ーーーーーー!!いるーーー??」


るか終えないかのタイミングで、音楽室のドアが勢いよく開いた。


「やっぱいたじゃん!!ピアノの音しないからいないかと思ったし。てか、LINE見てないし!!」


 マシンガンのように喋りまくるこの子は、同じクラスのカンナ。

 幼稚園からの幼馴染み。

 そして私の1番の友達だ。


 そのカンナが私の顔を見て。


「なに顔真っ赤にしてんの?熱?」


 内心慌てふためいているけどなるべくそれを悟られないように平静を保ったつもりの私の顔を見て。

 カンナはそう言った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ