表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺たちの進む道には  作者: 風 桜月
2003年1月
85/92

2003年1月 SIDE TOOKO

 さくやが、妹さんに、あたしのことを話してくれたって聞いた時、嬉しさと共に罪悪感が込み上げてきた。

 あたしには兄弟姉妹がいない。だから、もしさくやの事を話すとしたら、父親とは疎遠だし話しても意味はないから、ママってことになる。

 でも、あたしはママにまだ話せない。

 何でだろう。

 あたし、じぶんが「レズビアン」であることを少しも恥じていない。てか恥じることであるとも思ってない。どんなオンナでも良い訳じゃない。さくやが好きなんだ。さくやを好きになって、好きになった人の性別がたまたま女性だったってだけだ。

 けれど、ママには言えない。

 だから、さくやには申し訳ないと思う。

 さくやは仕方ないって言ってくれたけれど……いつか言わなければならない日が来ると思う。その時、ママはどんな反応をするのかな。


『真紀ちゃんって、家族にカムしてる?』

『CACA』で仲良くなった真紀ちゃんにメールで相談してみることにした。

『カムしてるも何も、ウチ、実家に一緒に住むことになって、今一緒に住んでるから。』

『そうなんだ。家族の反応は?』

『初めはビックリしてたけど、受け入れてくれているよ。』

『そっか。教えてくれてありがとう。』

『瞳呼ちゃん。カムしようか悩んでいるの?』

『うん。さくやは家族にカムしてくれたんだけど、とーこは出来なくて、それが申し訳なくて。』

『時期が来れば、何もかも上手くいくときがあるよ。焦らないで。』

 その言葉は、今のあたしの心にストンと響いた。

 そっか。焦ってもダメなんだ。時間が解決してくれることもあるんだ。

『ありがとう。真紀ちゃん。参考になったよ。』

『桜夜くんと仲良くね。』

『真紀ちゃんもたけるさんと仲良くね。』


「さくや。」

「なした?」

「真紀ちゃんとメールして考えたんだけどね。今すぐカムは出来ないかもしれないけれど、時が来たら、絶対さくやをママに紹介するから。もう少し待ってて。ごめんね。」

「とーこが謝る事じゃねぇって。」

「ありがとう。」

 さくやが待ってくれる人で良かった。いつかこんな素敵な人をママに紹介できる日が来ますように。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ