表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
俺たちの進む道には  作者: 風 桜月
2002年9月
64/92

2002年9月 SIDE SAKUYA

 昨日とーこが帰って来た時間を俺は知らない。十一時までは記憶があるがその後は眠ってしまった。翌朝とーこに聞いたら二時十五分過ぎに帰って来たそうだ。それなのに今朝は七時前に出て行った。とーこの仕事は時々ハードだ。今、精神を病んでいるのだから、そんなに酷使されなくてもいいのにと思う。

 とーこは昨日誕生日だったのに、一日中職場にいた。俺と時間を過ごしたいからってこの家に帰って来てほしいと言っていたけれど、結局一緒には過ごせなかった。

 今日は比較的早く帰って来られるようだから、昨日の埋め合わせが出来るといいと思う。

 午後五時を過ぎてとーこから『今から帰るね』とメールが入った。

『職場近くのセブンで待ってろ。迎えに行く。』

 今日はとーこを連れて行きたいところがあった。

『判った。ありがとう。』

 ケツポケットに財布だけ入れて携帯を持って車を出した。ここからとーこの職場までは十分もかからない。

 コンビニの駐車場に仕事用に地味目な格好をしたとーこを見つけてクラクションを軽く鳴らす。気付いたとーこが車に寄って来て助手席に座った。

「迎えに来てくれてありがとう。」

「ペットショップ巡りしようぜ。」

 それは、俺の趣味で、とーこが喜ぶことか判らなかったけれど、思いつくデートプランはそんなところだった。

「うん。」

 とーこの声が弾んだから良しとしよう。


 それから俺たちは何件ものペットショップを巡った。

 俺のお目当てはもちろんヨークシャーテリア。その他にもマルチーズや、それらのMIXのマルキーなんかが可愛くて仕方なかった。

「やっぱ、飼うならヨーキーだよなぁ。」

 値札は見ないことにして、夢を言ってみる。

「さくやはヨーキー大好きなんだね。」

「おう。」

 多分俺は犬を見る時、相当ニコニコ顔をしていると思う。とーこもニコニコしていた。

 とーこがこれで癒されるといいな。

 そう、思った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ