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俺たちの進む道には  作者: 風 桜月
2002年5月
37/92

2002年5月 SIDE SAKUYA

 メアドを消してしまったことをこんなに後悔したことはない。

 今まで、メアドを消して、その後逢いたいと思ったオンナはいなかったから、こんな気持ちになるなんて思ってもみなかった。

 とーこを失った傷口は大きい。

 あの、癒される感じをもう一度味わいたい。

 誰も言ってくれない、魔法のような言葉をもう一度聞きたい。

 それは、俺の我儘だと知っていた。でも……。


 俺は携帯を出して、思い出そうとする。

 とーこのメールアドレスを。

 こんな時、とーこにアドレスを入れさせたことを後悔する。

 確か、簡単な単語と数字の羅列だった。

 とーこに似てるもの。あの時、あんまりにも似てるから笑ったんだった。それが何だったか思い出せない。前髪を上げてみたら似ていた、デコの広いキャラクターだった気がする。

 そうだ、QOOだ。それとヒヨコ。

 あとは、誕生日。記念日に弱いオンナは多いから覚えておいてやろうって、確か覚えていたはずだ。

 それを、ドットだったかハイフンだったかアンダーバーだったかで繋いで一つのアドレスが出来ていた。


 勝手かもしれないけれど、もう一度、とーこに逢いたかった。

 逢ったら、この傷口が治る気がした。

 確か、こんなメールアドレスだったはずだ。

 俺は簡単な文を打ち込んで送信した。


 届け。

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