表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
32/51

チート! 031 迷宮都市ヘキサ1

 


 魔導王国セトマの副都である迷宮都市ヘキサには『炎の迷宮』と言われる七大迷宮の一つが存在する。

 この炎の迷宮は世界中に多く存在する迷宮の中でも特に古く、そして規模が大きい。

 未だこの炎の迷宮を攻略した冒険者もパーティーも存在しないし、これからも現れないといわれている程の迷宮だ。

 ただし勇者を除いて、という条件というか文言が付く。

 炎の迷宮をはじめとする七大迷宮には魔王を滅ぼす手がかりが眠っているともいわれている。

 今現在は魔王は存在していない、といわれているが七大迷宮が存在する国では国を挙げて迷宮の攻略に取り組んでいる。

 昔の勇者が魔王を封印したといわれており、現在は勇者といわれる者も世に出てきていないのが現状である。

 つまりこの話を信じるのであれば魔王は復活する可能性があるということで、魔王を完全に滅ぼす為には七大迷宮を踏破する必要があるのだと。

 シローがこの話を聞いたのは迷宮都市ヘキサ近郊に居を構えてより半月ほど経った頃である。

 そしてシローはこの話を半分信じた。

 何故半分なのか、それはシローがこの世界に転生された理由が魔王を滅ぼす為ではないかと考えたからだ。

 あの神様がシローをこの世界に転生させたのはチートな能力を持った神側の人間が必要だったからで、その場合は対極に位置する者の存在があるはずなのだ。

 神によればシローは勇者候補の1人に過ぎないが、勇者といえば魔王、魔王が居てこその勇者だとシローは思っているし魔神が相手であれば人と神では格的に勇者では荷が重いだろう。

 シローは勇者だの魔王だのに関わりあいたくはないし、自分の周囲の者に危害が加えられる事がなければ別に魔王が復活しても問題ないとも考えている。


 魔王を完全に倒す為には七大迷宮を攻略する必要がある。

 これが本当であれば過去の勇者が七大迷宮を攻略していないのは少し違和感がある。

 しかしシローとしては攻略されてお宝が無くなっているよりはお宝を手にできる可能性が残されている迷宮であったほうが有り難い。

 今は特にこれといったお宝が必要だとか手に入れたいとは思っていないが探索時に楽しみが残っているのと出涸らし状態とでは前者の方が良いに決まっている。

 話が少し逸れてしまったが、こういった事は考え込んだら埒が明かないのでまたの機会に考えようと思考を切り替える。

 そして現在自分が置かれている場に目を向ける。


「流石は『炎の迷宮』だ! 火系の魔物がそこかしこに溢れてるぞ」


 過去にアズハが12層まで探索していたおかげでシローたちは12層に転移でき何の苦労もなく12層まで来ることができた。

 12層は『炎の迷宮』の名に相応しく壁は熱を帯び赤味を帯び発光している。

 ギルドで購入した羊皮紙のマップと【空間把握】から昇華したスキル【サーチマップ】を照らし合わせ自分たちが居るのは11層と12層を繋ぐ階段から1分も歩かない場所のようだ。

 少し歩いただけで大量の魔物がウヨウヨと徘徊している光景が目に飛び込んできた。


「ヒィィィィィっ! ご、ご主人さま・・・き、気持ちわるいです」

「わ、私も気分が良くないです……」


 ナメクジの魔物であるファイアスラッグ、カエルの魔物であるファイアフロッグ、ハエの魔物であるファイアフライ、そして極め付けがファイアコックローチである。

 どの魔物も女性陣としては見たくないのだが、特に赤黒の鈍く光る体が大型犬ぐらいあるGの姿は女性陣にはとても許容できるものではないようだ。

 魔物を見てワクワクするシローとは対照的にアズハとスノーはドン引きしており、できればすぐにも帰りたいと思っている。

 但しジーナはシロー寄りでGたちを見ても魔物としか思っていないようである。

 Gはカサカサと岩肌を上り下りしており、それをファイアフロッグが高速で突き出した長い舌で捕食する。

 ファイアフログはシローの前世の知識にある象以上の大きさがあるのだから大型犬並みのGどころかスノーやアズハでさえ一飲みされそうな大きさである。

 そんな光景を見て心をウキウキワクワクさせるシローは普通ではないと思うスノーとアズハであった。

 日本ではサバイバルをする事も多かったシローは昆虫や両生類でさえ食す事があったし、Gに関しては害虫という認識こそあれ恐れたり萎縮したりする対象ではなかった。

 その為にシローは現在目の前に存在する魔物たちを見ても大した感情も沸かなかったのだ。

 勿論、どの魔物も日本人の常識から逸脱した大きさになっている事は除いてである。

 因みにアズハが最初にここを訪れた時は主人であるルリアが速攻で撤退を決めたというか、悲鳴をあげ涙を流して逃げ帰った経緯があった。


「ほ、本当に・・・進むのですか?」

「て、撤退するのであれば・・・今ですよ?」

「し、シロー殿の欲しい物がここにあるのであれば是非もない」


 スノーもアズハも直ぐにでもこの場を離れたいのだろう、シローに撤退を進言したくて仕方がないといのが良く分かるがジーナはシローに従うようである。

 スノーとアズハの考えは鈍感なシローにも伝わったようで、シローは溜息を吐き口を開く。


「俺が先頭で進む。3人は後からついてきてくれ」

「「「はいっ!」」」


 せめて露払いはしてやろうというシローの心遣いは3人に伝わったようだ。

 シローは【暗黒魔法】の『ダークランスレイン』を全方位に展開し見える範囲に存在する魔物の殲滅を開始する。

 炎系の魔物の弱点は水属性の攻撃だ。

 しかしシローたち3人の中で最も水魔法が得意なのはスノーだが、そのスノーはGをはじめとする女性陣には不人気どころか嫌悪の対象である魔物の前では実力を十全に発揮できないだろう。

 シローも【氷魔法】をレベルMAXまで覚えているので水属性は操れるが、同じレベルMAXでも【暗黒魔法】の方が何故か得意なのだ。

 スキルのレアリティで言えば【暗黒魔法】の方が上であるので多少の差があっても不思議ではないが、恐らく潜在的な適正があるのではないだろうかとシローなどは考察する。


「ターゲットロックオン。行けっ!」


 シローが発動した『ダークランスレイン』は漆黒の槍を数百本作り出し次々に魔物に向け発射し魔物を貫いた。

 本来は暗黒の槍を降り注ぎ敵味方関係無く無差別で殲滅する魔法であるが、シローは暗黒の槍の1つ1つを個別にコントロールし大量に存在する魔物に無駄なく命中させるのだった。 これは【魔力操作】を達人レベルにまで上げているシローならではの名人芸である。

 そして魔物たちはキラキラとエフェクトを残して消滅しアイテムを残す。


「スノーとアズハはアイテムの回収を」

「「はいっ!」」

「ジーナは2人の護衛を」

「了解した」


 シローは【サーチマップ】で周囲の索敵をしながら3人に指示をだす。

 そしてお目当ての物の反応が現れるまで魔物の殲滅とドロップアイテムの回収を繰り返した。


「ここだ」


 シローが指さした先には赤味を帯びた壁の中でも一際目立つほどに紅蓮の輝きを放っており、その部分が他の壁とは違うと主張をしている。


「これが火炎鋼(かえんこう)の鉱石ですね」

「綺麗な色です!」


 シローはストレージからツルハシを取り出すとその先端を壁に打ち付ける。

 それを2度繰り返すと火炎鋼の鉱石がゴトッと地面に落ちる。

 深紅に輝く火炎鋼の鉱石は優に20Kgはあるだろう大きさで、その希少価値からこれ1つで数十万レイル、下手をすれば百万レイル以上になるだろう。

 それほど火炎鋼は市場に出回りにくい鉱石で、シローが態々迷宮に入って自分で探す必要があったのだ。


「ご主人様、これで帰れますねっ!」

「そうですね、早く帰りましょうっ!」


 スノーとアズハの2人は早くこの12層から抜け出したいようだ。

 しかし、シローの【サーチマップ】はもう1ヶ所、火炎鋼の反応を示している。

 しかもその反応は今しがた回収した火炎鋼よりもはるかに大きいもので恐らく数百Kgの火炎鋼の鉱石が眠っているのだろうと想像できた。


「もう少し探すぞ」

「「・・・」」


(返事がない・・・ただの屍のようだ・・・)


「問題ない」


 素直に従うジーナと対照的な嫌がる2人を無理やり連れて行った先には膨大な量の火炎鋼の鉱石を含有した壁が眩いほどの光を放っていた。

 今までこの場所が発見されていないのが不思議なほどの存在感である。

 これだけの量をどうやって掘り出すか、本来であればその事を考える必要があるのだがシローには【チート】によって手に入れた【神採取師(ゴッドハーベスター)】というスキルがあるのでツルハシを数回壁に打ち付けるだけで巨大な火炎鋼の鉱石を入手する事ができた。



 @神採取師(ゴッドハーベスター)

 アイテムを取得する時の時間短縮、品質向上、採取量増加が期待できる。

 また、魔物からのアイテムドロップ率が100%となりレアアイテムのドロップ率も増加する。

 効果はレベル依存であり、この効果は配下の者にも適用されるが配下の者の忠誠度により効果は変化する。



 この【神採取師(ゴッドハーベスター)】はユニークスキルである。

 そしてその効果は鉱石の採掘や植物の採取、それに魔物を倒した時などに得られるドロップアイテムにまでに及ぶ。

 しかもこの効果は配下の者にも影響するし、配下の者の忠誠度が高ければ効果も高くなるらしい。この配下というのは純粋に部下や庇護下に有る者、それに奴隷などにも適用される。

 現時点でアズハは問題なく配下として認識がされている。そして奴隷から恋人にランクアップしたスノーにも効果はおよんでいるし、ジーナも配下として認識されている。

 純粋にシローの認識やシローに関わる者の認識によるものらしい。


 そんなシローは考える。

 この世界で自分がするべき事を。


(この世界に来たのはあの神が勇者候補として俺を送り込んだからだ。他にも勇者候補が居るといっていたが、そいつか、もしくはそいつら、は今何処で何をしているのか不明で、俺と違って勇者になるのを受け入れているのだろうか?)


 迷宮の帰りの道中に警戒するでもなく考えにふけっている。迷宮の中でそんな行動をするのは馬鹿かそれとも警戒をする必要がない者だ。そしてシローは後者である。

 アズハの索敵範囲はシローほどではないが、一般的な冒険者などに比べれば格段に広く索敵を任せるに値するとシローは判断している。だがそれだけでシローが思考の淵に落ちているわけじゃない。このパーティーには索敵に優れたアズハの他に広範囲魔法の使い手で圧倒的な殲滅力を誇るスノーが存在するのだから見敵即殺なのだ。

 ただし12層では彼女らの能力も宝の持ち腐れと言わざるを得なかったのだが。


(勇者って何だ? そもそも勇者ってのは勇気のある奴だったり、勇気ある行為をした奴ってことだよな? 普通にチートスキルやチート能力を持っている奴だったら強者で良いはずだ。それに勇者って職業なのか? まさかスキルってことはないよな? でもスノーの【白雪姫】ってのもスキルだし・・・で、俺は何をする? いや、何をしたいんだ? スノーにアズハとクルル、ジーナ、彼女たちを仲間にして何をするんだ? 何もない・・・何もしようとも思っていない・・・俺はこの世界に何をしに来たんだ?)


「シロー様、大丈夫ですか?」


 考えにふけっているシローをスノーが心配し声をかける。


「大丈夫だよ。ちょっと考え事をしていただけだ」

「考え事ですか、・・・迷宮の中でなければ何も言いませんが」

「ああ、すまない。気持ちを切り替えるよ」







 ■ 個人情報 ■

 シロー

 人族 男 12歳

 冒険者


 ■ 能力 ■

 HP:12,312/12,312

 MP:33,660/33,660

 STR:2,000

 VIT:1,880

 AGI:2,500

 DEX:2,250

 INT:2,900

 MND:2,500

 LUK:2,000


 ■ ユニークスキル ■

 チート

 ステータスマイスター(NEW)

 神具創造師(ゴッドクリエーター)Lv10(NEW)

 神採取師(ゴッドハーベスター)Lv10(NEW)


 ■ ウルトラレアスキル ■

 解析眼Lv10

 超越魔法Lv10(NEW)

 司令官Lv10(NEW)


 ■ スーパーレアスキル ■

 MP値増加1000%(UP)

 HP値増加500%(UP)

 複合魔法Lv10(NEW)

 魔力操作Lv6(NEW)

 MP回復10%/min(NEW)

 再生Lv3(NEW)

 サーチマップLv10(NEW)


 ■ レアスキル ■

 隠密Lv10

 剣士Lv10

 槍士Lv10(NEW)

 料理人Lv4

 縮地Lv5(NEW)

 疲労回復Lv7(NEW)


 ■ ノーマルスキル ■

 斧術Lv10(UP)

 剣術Lv10(UP)

 槍術Lv10(UP)

 弓術Lv10(NEW)


 ■ 状態 ■

 エクリプ神の加護


 ■ 称号 ■

 世界を渡りし者

 武人の頂き(NEW)

 職人の頂き(NEW)

 導く者(NEW)



 @神具創造師(ゴッドクリエーター)

 アイテムの設計・製造を行う時の時間短縮、品質向上、素材消費量低減、素材を魔力で代替えができる。

 効果はレベル依存である。


 @超越魔法

 複合魔法、時空魔法、神聖魔法、暗黒魔法を操り、更に平行行使ができる。

 シローオリジナルの複合魔法。


 @司令官

 統率の上位スキル。

 配下の者のステータスを底上げし、所持者本人も配下の数だけ強化される。

 効果はレベルと忠誠心に依存する。


 @複合魔法

 火、炎、水、氷、風、雷、地、木の各属性魔法を複合的に使用可能となる。

 威力や効果範囲が跳ね上がるが、それは魔法の性質によって差がある。

 シローオリジナルの複合魔法。


 @再生

 怪我の自然回復力増大。

 ただし病気は治せない。

 回復速度はレベルに依存し高レベルになると部位欠損も再生が可能になる。


 @サーチマップ

 空間把握、気配感知、魔力感知、危機感知、遠視、聞耳、暗視、直感の複合スキル。

 シローオリジナルのスキル。


 @槍士

 槍を使った戦いに長けた者。


 @縮地

 一瞬にして我彼の距離を詰める。

 距離はレベルに依存する。


 @疲労回復

 疲労しにくくなり、疲労の回復力が向上する。

 また、病気になりにくくなる。

 効果はレベル依存。


 @直感

 第六感ともいえる感覚が優れ危機に際し警告を発する。


 @遠視

 視力が向上し遠方のものが良く見えるようになる。

 障害物は透過できない。

 効果はレベル依存。


 @聞耳

 耳が良くなり小さな物音もよく聞こえるようになる。

 効果はレベル依存。


 @暗視

 暗闇の中でも視界がクリアになる。

 効果はレベル依存。


 @武人の頂き

 自らの肉体や武器を使い戦う者の頂点。

 全ての武器を使う職業を取得でき成長に大幅補正。

 STR+100、AGI+100。


 @職人の頂き

 職人の頂点。

 全ての職人職業を取得でき成長に大幅補正。

 DEX+100、INT+100。


 @導く者

 人を導く事は自身の魂を鍛える事になるだろう。

 自身が得る経験値、導かれる者が得る経験値は共に共有され、経験値の取得効率も上がる。

 更にスキルを1つ共有できる。



(思えばよくもこんなにチートなスキルや称号などをゲットしたもんだ。【司令官】なんて仲間の能力UPのスキルがないかな?と考えて取得したスキルだし、【導く者】の効果を使えばスノーたちも【チート】が使えるのかな? てか、スノーだってかなり魔法チートになってきているんだよな!)



 ■ 個人情報 ■

 スノー

 エルフ 14歳 女

 冒険者 元姫 元奴隷

 対シロー忠誠度:Full


 ■ 能力 ■

 HP:121/121

 MP:15,288/15,288

 STR:156

 VIT:143

 AGI:221

 DEX:195

 INT:1,170

 MND:520

 LUK:299


 ■ ユニークスキル ■

 白雪姫


 ■ウルトラレアスキル ■

 精霊術師Lv10(UP)

 解析眼Lv1(NEW)

 呪法師Lv5(NEW)


 ■ スーパーレアスキル ■

 複合魔法Lv10(NEW)

 魔力操作Lv10(UP)

 再生Lv1(NEW)


 ■ レアスキル ■

 料理人Lv9(UP)

 疲労回復Lv2(NEW)


 ■ ノーマルスキル ■

 礼儀作法Lv4

 弓術Lv10(UP)




 @白雪姫

 異性と永遠の愛を誓うと何かあるのかな?

 ↓

 真の愛を知る事で魔力10倍、INT+400、LUK+100、各種魔法スキルレベル+4。

 また呪法師を得る。


 @呪法師

 呪い系魔法のプロフェッショナル!

 もう貴方には逆らう者は存在しない!

 何故なら貴方に敵対する者は全て呪い殺せるのだから!



(【白雪姫】の効果が変わって恐ろしい事になっているよ! それに忠誠度も見れるんだね、Fullって100%と違うの? それにしてもスノーのチートが半端ないんだけど、何この魔力チート。INTをあげまくった俺に迫る魔力量だよ……それにアズハはもう少しで封印が解けるし、今でもスピード的にはチートだよなぁ)




 ■ 個人情報 ■

 アズハ

 狼人 15歳 女

 シローの奴隷

 対シロー忠誠度:Full


 ■ 能力 ■

 HP:327/327

 MP:91/91

 STR:260

 VIT:221

 AGI:364

 DEX:195

 INT:156

 MND:130

 LUK:130


 ■ 種族スキル ■

 嗅覚Lv8(UP)

 聴覚Lv7(UP)


 ■ ユニークスキル ■

 神狼化(封印・討伐数:913/1,000)


 ■ ウルトラレアスキル ■

 神速Lv3(NEW)

 解析眼Lv1(NEW)


 ■ スーパーレアスキル ■

 再生Lv5(UP)

 二刀流Lv3(NEW)


 ■ レアスキル ■

 罠士Lv6(UP)

 隠密Lv6(UP)

 疲労回復Lv7(UP)


 ■ ノーマルスキル ■

 体術Lv10(UP)

 短剣術Lv10(UP)



 @神速

 一時的にAGI値を大幅増加させる。

 増加幅はスキルレベル×100。

 増加時間はスキルレベル×10秒。

 再使用までの時間は30分÷スキルレベル。


 @二刀流

 両手に剣や刀などの刃物を持ち扱うスキル。

 別途剣術や短剣術などがないと刃物を上手く扱えない。




(アズハの忠誠度もFullなんだね。それにしてもスノーは魔法と魔力、アズハはスピードで封印が解ければ攻撃力も一気に跳ね上がる。そしてクルルだって良いスキル持っているしなぁ~、もしかして俺のLUK値が高いから有能な()たちが集まるのかな?)




 ■ 個人情報 ■

 クルル

 ドワーフ 14歳 女

 シローの奴隷

 対シロー忠誠度:85%


 ■ 能力 ■

 HP:134/134

 MP:22/22

 STR:152

 VIT:59

 AGI:43

 DEX:224

 INT:38

 MND:39

 LUK:48


 ■ ユニークスキル ■

 生産性超向上Lv3(UP)


 ■ ウルトラレアスキル ■

 解析眼Lv3(NEW)


 ■ スーパーレアスキル ■

 生産品質向上Lv5(UP)


 ■ レアスキル ■

 採掘師Lv2

 鍛冶師Lv6(UP)


 ■ ノーマルスキル ■

 交渉術Lv2



(クルルの忠誠度が85%と数字で表されていることからFullはやっぱり100%かな。最後はジーナだけど、ジーナも良いスキル持っているから良い感じに育っているんだよな)



 ■ 個人情報 ■

 ジーナ・ベアレス

 熊獣人 15歳 女

 騎士 グリゴール王家の血統 冒険者

 対シロー忠誠度:65%


 ■ 能力 ■

 HP:422/422

 MP:17/17

 STR:130

 VIT:185

 AGI:55

 DEX:45

 INT:25

 MND:50

 LUK:65


 ■ ユニークスキル ■

 騎士の魂


 ■ スーパーレアスキル ■

 騎士Lv6(UP)

 剛腕Lv5(UP)

 鉄壁Lv5(UP)


 ■ ノーマルスキル ■

 大剣術Lv2

 大斧術Lv2



(忠誠度は65%なんだ。てか会って間もないからこの程度が普通なのかな? 因みに本人が知らないのか、触れてほしくないのか、グリゴール王家の血統について話そうとしないので俺は何も聞いていない。下手に触れてしまうと後戻りできない気がするんだよな)


 この1ヶ月、シローは自身の能力向上に加え生産系のスキルを取得し、そしてこの間、シローはクルルと共に生産活動に勤しんでいた。

 引き篭もりと言われても良いほどの感じだが、本人曰く偶には街で買い物をしたぞ?である。


 最初のころは家を増設しクルル用に鍛冶場を造り炉を設置し、次いで自分用に炉をはじめとした設備を増設していった。

 おかげで今では平屋の家の建坪はゆうに300坪を越えている。

 しかしシローに後悔はない。

 自分にもそしてクルルにも必要な設備である以上、シローが躊躇することはないし自制することもないだろう。

 そしてクルルは日々向上する生産設備を喜々として使っており、シローとクルルの生産活動は歯止めがきかない状況でもある。



 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ