絶賛おひとり様中
リサちゃんの過去も。
「いったたたたた~」
おしり、したたかに打ち付けて地面に到着したようです。
服や髪には、葉っぱや木の枝がそこらじゅうにくっついてます。べたにサバイバルしてる人みたいです。いや、隠れ蓑してるわけじゃないですから!
落ちてきたところを見上げると、樹木が邪魔をして見えません。
でも、その樹木のおかげで打ち身くらいで済んでるのですから、感謝せねばなりませんね!
骨も異常無いようです。あちこち捻ったり伸ばしたりしても痛みはありません。
多少切り傷で血が出てますが、こんなの唾つけときゃ治ります。自然治癒力舐めんなよ、です。
とりあえず立ち上がり、身体や頭についた枝葉をはたき落とします。
で、さて。
これからどうしましょう?
私、明らかに滑落しました。持ち物は食料と水の入ったリュックのみ。もちろんコンパスなんて代物は持ってません。
助け……来るかなぁ? ショウくん。
いや、待ちなさい私。他力本願はよくありません。信じられるものは己のみです!
しかし下手にうろちょろして、更に遭難したらことは重大です。遭難したらそのまま死亡コース決定ですからね。
「のろし……。火、なし。無理。テレパシー。……魔法、まるっとなし。……ふむ。どうしよう」
やっぱりここにじっとしているのが一番ですかね?
とりあえずまっさかさまに(てゆーか、ごろんごろんと)落ちてきましたからね。
身体についた枝葉を落としきったかなぁ、と思った時。
ひらりと紙片が地面に落ちました。
そう。私が落下に至った原因の、あの写真です。
私はしゃがみ込んでそれを拾い上げました。傷もなく、皺もなく。無事でよかったです。
昂さん、大事にしてるみたいでしたからね。
って、いつ渡せるかわかりませんが。
落ちてきた方向を見上げます。
あ、そう言えば、叫ぶという方法もありますね。
とりあえず叫んでみましょう。
「ショウくーーーん!! おーい!!」
……
……
……
聞こえてないんですかねぇ?
「うむ。仕方ない。ちょっとここで様子を見るとするか」
もう少しして、何も起こらなかったら太陽の方向を見て動くことにします。
とりあえず、私はその場に座り込みました。
地面に座り込みながら周りを見渡すと、360度緑色です。
私は体育座りをして、膝の上に顔を乗せ、じっとしたまま周囲を観察しています。
この緑色、ものすごーく目には良さそうなんですが、何て言うんでしょう、圧倒的な孤独感がひしひしと迫ってきます。
そういや、こんな一人ぼっちになったのっていつ以来でしょう?
ああ、多分こちらに来た5年前くらいですかね。
こちらに来た日。
それは私の中学の卒業式の日でした。
無事卒業式も終えて、帰る段になり、私は友達と写真を撮ったり、おしゃべりしたりと別れを惜しんでいました。
そこに、
「理紗、お母さんとお父さんは帰るけど、理紗はどうする?」
お母さんが声をかけてきました。父と母は、揃って卒業式に出てくれていました。
車で来ていたので、私にどうするか聞きに来たのでしょう。
「あ、まだ友達といるから、先に帰ってて!」
「わかったわ。じゃあ、気を付けて帰ってくるのよ!」
「はーい!」
そう言って、笑顔で学校の校庭で別れたのが最後でした。
次に私の記憶にあるのは、病院の廊下。
ショックのあまりその辺の記憶が曖昧なもんで。決して痴呆とかではありませんよー。
多分、私のケータイに、
「ご両親が事故に遭って……」
とかいう電話があったと思うんですよ。それもイマイチよく覚えてませんがね。
で、どんなふうにかわからないんですけど、気がつきゃ病院に居て、ボーゼン自失でした。
当たり前に存在していたものが、突然目の前からなくなる。
この空虚感で、私は一杯だったんだと思いますね。
目を開けていても、何も見えてないようでした。
ただただ真っ白だった気がします。
で、次にハッと我に帰ったらもう亜空間の森の出現ポイントに佇んでいて、顔を上げたら、目の前でものっそい美女が私を覗きこんでいたって言う訳ですよ。
その美女がメグちゃんだったんですがね。
あ、私の時はなぜかメグちゃんのお出迎え付きでしたね。
そんなこと、それ以来見たことありませんけど。
何かメグちゃんが言ってた記憶はあるんですけど、そして、それに返事をした覚えもあるんですけど、何を言ってたのかさっぱり覚えていません。で、そのままメグちゃんちに連れて行かれました。
そして今に至るわけなんですね。
ということで、まったくの天涯孤独となった私なんですが、今現在も絶賛お一人様ですね。
ずっと体育座りのままぼんやりしてたら、次第に眠たくなってきました。
こんなサバイバルな状況でよく眠たくなれるなぁ、と、自分でも感心しますが、眠たいモンは眠たいんです。何時間もジャングル探検隊よろしく、密林をかき分けて進んできたわけですしね。疲れてるんですよ。
周りが危険とかそんなこたーどーでもいいですよ。この際。
現実逃避の一環かもしれませんが、この先のことは寝て起きてから考えます。
おやすみなさい!
と、誰に言い訳してるんですかねぇ、私は? な状態で、私は眠りに落ちて行きました。
ちょっと暗い!! ∑( ̄□ ̄lll)
すぐさま次をUPします!!!
今日もありがとうございました!




