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無くした自分

ここはどこ?

自分は誰?

訳が分からない

さっきまで自分の部屋にいたはずなのに

気がついたらこんな木ばっかりの所で

なんでか狼に追いかけられてるし


ガッ


走ってるうちに何かにつまづいた

木の根だと思った

しかし確認はできなかった

なぜなら

自分はそのまま水の中に飛び込んでいたのだから

あわてて水面に顔を出す

浅い泉なんだろう

座っているような体制なのにお腹の下あたりまでしか深さがない

でもと後ろを見たが狼達は唸り声をだして

自分の後ろを威嚇しているようだ

狼達の視線の方を向くと

タコがいた

ただしでかさが違う

少なくとも今の自分が立った時位大きい

…何かおかしい気がしたがそんなのはどうでもいい

一難去ってまた一難なのだから

異世界トリップという物なんだうろか

なら、使えるかもしれない

魔法が

知っているものならいくらでもある

たけど、どの属性なら効果がある?

火が効くとは思えないし

雷は自分も巻き込まれる

なら氷漬けにしてしまおう

他にも有るかもしれないが今できそうなのはこれしかない


「氷結は終焉せめて刹那にて砕けよ」

言葉が意味を成し形を持つ

タコが氷漬けになり砕けていく

後ろを向くと狼達はいなかった

助かった

ほっと一息つく

…何気なく辺りを見回す

声が聞こえた

声のした方へ向かう

泉かと思ったがどうやら湖位大きい

でも浅い

それを見つけたのはお腹の中ほど位の深さだ

水の中を覗き込む

水底に青い宝石があった

どうやら声はここかららしい

手を伸ばし宝石を取ると

『助かった~』

半透明の女性が現れた

『アナタね、私を助けてくれたのは』

コクンと頷いた

『アナタの名前は?』

自分は

そう答えようとした所で気がついた

声が出ない

『…久しぶりに見たわ。言葉全てが力を持つ者』

言葉全てが力を持つ?

『そう、アナタはとてつもない魔力を持っている。でも、その力故に普通に話すことができない。』

そう言ったあと女性がうーんと悩んだ後

『ワタシを助けてくれたお礼にそれと念話をあげるわ。』

それ?と見ると、手に持っていたはずの青い宝石は右手の甲に張り付いていた

そして頭の中に念話の魔法が浮かんだ

『じゃあね可愛いお嬢さん』

そう言って半透明の女性は空へ消えた

…お嬢さん?

湖面に映った自分の姿を見る

金髪の長い耳…エルフ?の少女が疑問の表情を浮かべていた

これが自分?

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