片奴隷
ミズキ視点です。
「ねぇ今日も遊ぼ!」
はぁまた来やがった。なんなんだあいつ 毎日毎日懲りずに家に来やがってよ。正直迷惑だ。そうだ丁度良いこれを運ぶのを手伝って貰うか。
「あぁいいぜ。その前に手伝って欲しいことがあるんだがいいか?」
「?なに手伝えばいいの?」
「これを俺の部屋まで運んで欲しいんだが」
「わっ!結構重いね」
(無駄口叩かないでさっさと運べよ。)
「そうなんだよ」
そして運び終わった。疲れたな。だけどこいつ無駄に力あるから便利なんだよな。明日も使わせて貰うか。奴隷の様にな。
そしてその日はゲームをやって終わった。あいつは夕飯時まで居やがった。
「ミズキー!遊びにきたよー!」
よしよし今日も来たな。これ運ぶのに使うか。
「きたか!ちょうどいいこれを裏の倉庫に運んで貰えねぇか?」
「これまた重そうな箱だねぇ」
「あぁ重すぎて一人じゃ運べなくてな」
もちろん嘘だ。別にこの程度なら運べるが楽をしたいからこいつに運ばせようと思っている。
運び終わったし一応の労いしてやるか
「ありがとうな助かる」
「いいよいいよ友達どうし助け合わないと!」
こいつが馬鹿なお陰で友達っていう嘘だけで騙せるのとても楽だな。また今度使える時使うとするか。
こんな風に俺はこの馬鹿を使って楽をしていたある日。こいつはあろうことか家で怪我をしやがった。便利な駒が消えるのは惜しい。
「だいじょうぶか?」
「ゴホッ…多分」
さっさと治ってくれねぇかな。また使いたい用事が出来たんだが。
「お前体は大事にしとけよー」
(じゃないと俺が困るからな)
~次の日~
あいつの病室にいったら死んでいた。死んだやつを見るのは初めてだった。最悪だ。便利な駒が消えてしまったな。まぁいいか。別の駒探して使えばどうにかなるだろ。あいつの親から死因を言われたが正直どうでもいい。おれはまた新しい駒の入手方法を考えることの方が重要だ。