片友情
微妙に重い話です。
「ねぇ今日も遊ぼ!」
僕は今日も友達のミズキと遊ぼうとミズキの家に行った。
「あぁいいぜ。でもその前に手伝って欲しいことがあるんだがいいか?」
「?なに手伝えばいいの?」
「これを俺の部屋まで運んで欲しいんだが」
そういってミズキは段ボールを渡してきた。
「わっ!結構重いね」
「そうなんだよ」
僕ら二人は段ボールをミズキの部屋まで運んだ。
「助かった。ありがとうな」
「いいよいいよ友達でしょ!」
そして僕らはゲームをやって遊んだ。ふと窓の外を見るともう赤くなっている。ほのかにいい匂いもする。
「もうこんな時間だ。残念だけどもう帰るね」
「おうわかった」
「じゃあね!また明日!」
「あぁ」
次の日も僕は遊びにきた。
「ミズキー!遊びにきたよー!」
「きたか!ちょうどいいこれを裏の倉庫に運んで貰えねぇか?」
「これまた重そうな箱だねぇ」
「あぁ重すぎて一人じゃ運べなくてな」
そして僕は箱を裏の倉庫に運び終わった。
「ありがとうな助かる」
「いいよ!友達どうし助け合わないと!」
こんな風に僕は毎日遊んだり手伝ったりしていた。そんな風に過ごしていたある日僕は体を壊してしまった。
「ゴホッゴホッ」
「だいじょうぶか?」
「ゴホッ…多分、」
ミズキは体を壊してしまった僕の見舞いにきてくれる。正直とっても嬉しい。
「お前体は大事にしとけよー」
「うんわかってるよ」
…言うべきなのかな。僕がもうすぐ死んじゃうこと。でももしかしたら治るかもしれないし、友達は悲しませたくないからまだ言わないでおこう。
~その日の夜~
僕は死んじゃった。原因は動いてるときに骨が折れちゃってそれが内蔵を傷つけちゃったかららしい。もうすぐ死ぬってお医者さんに言われてたし仕方がないのかな。でもミズキに言えなかったことが心残りだな。ミズキの手伝いも出来なくなっちゃったし。ごめんねミズキ。
次ミズキ視点作ります。