第4話
「あおちゃんスーパーの前で泣いている子を慰めてあげたことないです?」
そんなことあったっけな〜?
「ん〜?覚えてないかも、」
「あぅじゃあ、私の顔よ〜くみて!」
むむむ スーパーの前?
「ん〜?あっ、ある!その子がさくらちゃん?」
「そう!思い出してくれた?」
確かにそんなことあったな〜一年ぐらい前にスーパーの前で項垂れて泣いている子とちょっとお話ししたんだよね
「うん。」
「わあ!嬉しい!」
めちゃくちゃ泣いてたから自己紹介とかせずにただただ慰めてたんだった
「でも、あのあと大丈夫だった?泣きながら帰っていったけど」
「はい!おかげさまでこの通りです!」
「よかった」
「やっぱり、あおちゃんって優しいです!」
「本当?嬉しいかも」
「やっぱりあおちゃんが好きだな〜」
「ん?」
「なんでもないです!」
なんかさくらちゃんが小さく言ってた気がするけど、なんだろう?
「あおちゃんって好きなことありますか?なんかみてたり?」
「ん〜?」
考えていた時、急に
ピカピカピカ
と、音がした
「なんかごめんなさい、スマホがうるさくって。ちょっと電源落としてきますね!」
「わかった」
そう言ってさくらちゃんはスマホをみた。その途端
「ぇ」
と小さく呟いたあと、顔がみるみる青くなってきた
「さくらちゃん、大丈夫?」
「ちょっと、話さないでおいてください!」
そう力ずよく言われた