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第181話「ナンタルダート」

 風が頬を切り、振動が尻から伝わる。背後から伝わるハルティックの呼吸音、そんなことが一切気にならないほど警戒して進んだが、杞憂で終わった。

 襲撃されることなく、ナンタルダートの関所に辿り着いた。

 前回は初めて着たのと警戒体勢が敷かれていたが、今回は二回目で間もそう空いていないため、騎士達もサラティス達を覚えておりかなりスムーズに領に入れた。

 野盗の男を突き出したが、事情を聞かれ説明しただけで終わった。

 処罰に関してそれとなく濁した形で確認された。

 厳罰は望んではないのであくまで、貴族関係なしに普通に対応してくれと伝えた。

 ナンタルダートは畜産が盛んな領である。

 農業が盛んなザバラットが隣接するため、家畜の餌の搬入が早く、費用も安くできるのが盛んな一つの要因であろう。

 宿を決め落ち着く。

 散策は念の為明日以降にすることにした。

 襲撃にあったので、たっぷり休んだ方がいいということになった。

 翌日、来客の知らせがあったのでサラティスとハルティックは宿に留まっていた。

 ダヴァンはタイメイの件の情報収集すると街に散策に出た。


「わざわざ、ありがとうございます」

「いつもより近いから問題ないさ」


 ワイビーが大きな鞄を持ってやってきた。


「さっそくだけど、試作品見てもらえるかな?」


 いくつかの試作品を机の上に並べる。

 要望通り片手で持てるサイズであった。


「これがスイッチで三段階にできる」


 ワイビーには細かく要望を出した。

 一部大人の女性の意見としてシェリーからもいろいろと意見が出たそうだ。

 サラティスは一通り起動させてみた。


「注意点はありますか?」

「要望のあった連続稼働時間は一時間は欲しいだけど、三時間まで連続稼動が可能になったよ。これ以上やると火傷などや本体の劣化、破損の危険性がある」

「流石ですね。でもあくまで髪を乾かす用だから長時間はダメと明記すれば平気ですね」


 髪の毛の乾かす時間こそ人によるとしかいえない。

 同じくらいの長さでも髪質、毛量の違いで乾く時間が違う。

 サラティスは三十分以上かかるので、単純に倍時間あれば人間の髪であれば乾かない人はいないだろうと、一時間の要望を出した。

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