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第1話「秘密」

「さらちゃんまってよー」

「けい、おとこのこにゃら、これらくらいはしれりゅ、はずでしゅ」


 陽が輝く金の髪色の小さい男のがたどたどしく走る。

 服はそれなりに良いもので、外で遊ぶのに適している服装とは言えなかった。

 男の子の先には陽が灯ったよううな美しい赤色の腰まで伸ばした髪の女の子が走っている。

 男の子が女の子を追いかけている。

 女の子は男の子より少し上質な服を着ている。それにくるぶしまで長さがあるとはいえスカートで元気に走り回るのはあまり褒められたものではない。


「あ、サラティス様、ケイト様お二人ともそのような恰好で走り回ってはいけません。また奥様にお叱りを受けますよ?」

「だいじょーぶれしゅ。けいがころがらにゃければ、よごれにゃいのでしゅ」

「まったく……私は裏庭でお洗濯をしてきます。決して森の方に行ってはなりませんからね」

「はーい」


 いつもの光景であるので、使用人は言葉通り裏庭に向かった。


「お、おいつあ、」


 どてん。

 可愛らしく表現するのならこてん。

 ケイトは足を絡ませおでこから地面に転んだ。


「う、う」


 ケイトが震える。


「も、もーけい、にゃかないの」


 ケイトが泣き出す直前にサラティスはケイトに手を差し出す。


「いたくにゃい、いたくにゃい」


 サラティスが擦れて血がでているおでこにすっと指で触れる。

 ケイトは一瞬びくっと体を震わせた。

 次の瞬間、サラティスの指先が淡く光る。

 サラティスが指を離すと傷口は綺麗さっぱり消えていた。


「いたくにゃい?」

「うん、さらちゃんごめんね」

「ごめんねじゃにゃくて、ありがとうでしゅ」

「あ、ありがとう」


 サラティスは回復魔術でケイトの怪我を治したのだ。

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