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プロローグ

水面に投げられた小石。

波紋は水面に波状を広げて行く。


投げられたのは小石だった。

水面に浮かび上がる波紋。

波紋はあまりにも大きかったのだから。




ーーー




愛知県豊明市。

名古屋に隣接していることから、住宅街が密集しており、愛知県下でも随一の人口の多さを誇る。



その当時、そこには中京競馬場があった。


毎年数回にわたって、大きなレースがあった。

東海地方唯一の競馬場であるため、県内外問わず大勢の来訪がある施設だ。

そのため、中京競馬場前という駅が設けられるほど、地域に根付いている。



2015年の中京記念。



ミルコ・デムーロが騎乗するスマートオリオン。

しなやかな筋肉と引き締まった体躯がゴールラインを駆け抜けた。



歓声と罵声が飛び交う。

中京競馬場の3万人近くが烏合のごとく言葉を投げかけた。



3万人の観客の中に『3人の若い男性』がいた。


三者三様に真っ青に青ざめた顔を晒しながら、罵詈雑言を吐き捨てながら馬券を破り捨てる。



この破り捨てられた何枚かの馬券。

これが水面に波紋を浮かび上がらせるとは知らずに。

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