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第52話 強い魔獣の正体

「な…なに…これ…」


アルトが驚くのも無理はない。地中から現れたのは、顔だけでも2メートルはあろうかという大きさの大蛇だったのだ。


その太い胴体の直径は、先ほど吞み込んだ岩より一回りも二回りも大きいだろう。

土の中から胴の一部と顔だけを出している状態なので、全長がどれくらいなのかは想像もつかない。


「おいおい嘘だろ…強い魔獣ってこいつかよ!」


立ち尽くすアルトの元へと、慌てて戻って来るキース。

反射的に自分とキースを囲むように【安全地帯】(セーフゾーン)を発動するアルト。


「アルト、注意しろ!あいつは……剣大蛇スパーダスネークだ!」


剣大蛇スパーダスネーク?」


「ああ、Aランクの魔獣でな。今はまだ見えないだろうが、尻尾の先が剣みたいに鋭く尖ってる。尻尾と牙には猛毒があるから、掠り傷でも命取りだぞ。」


猛毒という言葉に、アルトもごくりと息を呑む。


「にしても助かったぜ。エメラが止めてくれてなかったら、今頃俺も奴の腹の中だ。」


口調は軽いが、キースの目は真剣そのものだ。

【安全地帯】(セーフゾーン)の中ではあるものの、キースの視線と剣の切っ先は油断なく剣大蛇スパーダスネークに向いている。


「アルトがあんまり焦ってるから慌てて出てきたんだけど、役に立ててよかったわ。というか、今はそれどころじゃないでしょう?」


「そうだな…できればこのままやり過ごしたいとこだが、ちょっと難しそうだ。」


剣大蛇スパーダスネークの口から、チロリチロリと蛇特有の細い舌が見え隠れしている。

外からは【安全地帯】(セーフゾーン)の中は見えないはずなのに、アルト達の方向から目を逸らさない。

元来、蛇は鼻が利く。そのため、臭いで【安全地帯】(セーフゾーン)の中にいるアルト達の存在に気づいたのだろう。


「アルト、エメラ、俺の言うことをよく聞いてくれ。いいか、―――――――。」


「わかったわ。」


「え?ち、ちょっと待ってよ!」


キースの言葉に、神妙に頷くエメラと、目を丸くして慌てるアルト。


そうこうしている間に、剣大蛇スパーダスネークがアルト達に向けて大きく口を開け、噛みついてきた。


ガキンッッッ!!


咄嗟に身構えたアルト達だったが、剣大蛇スパーダスネークの牙は【安全地帯】(セーフゾーン)のバリアに阻まれた。

牙が刺さって穴は開いたものの、バリアそのものが砕かれはしなかったのだ。


無事だった一同だが、安心はできない。穴が開いたバリアには大きな亀裂も入っているため、二撃目は防げないだろう。


おまけに、何かに攻撃を阻まれた剣大蛇スパーダスネークはかなり機嫌が悪い様子だ。

血走った目でアルト達のいる場所を睨みつけ、シューシューと威嚇音を出している。


「アルト、悪いがここで話し合ってる余裕はねぇ。【安全地帯】(セーフゾーン)を解除するんだ!」


「もう、わかったよ!その前に…【身体強化】」


アルトはキースに【身体強化】の魔法をかけ、深呼吸をした。


「3つ数えたら解除するからね。3…2…1…【解除】!」


アルトの合図と同時に、キースは駆けだした。

読んで下さってありがとうございます。


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