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峰打ち攻撃兵の英雄伝  作者: まぁくん
Second Season
96/131

〜10話€ヨナヅキ・ステラ~

ホンゴウ隊に向かってくる3人の隊員が見えたステラは新人隊員のイオリ、コウキ、ユキを後ろに待機させた


ステラ「どうやらあの女の人が私の相手みたいね」


ヨシタカ「おそらく何らかの対策をしてるんだろうね、気をつけてねステラ姉ちゃん」


ステラ「よっしーも残りの2人を任せちゃうけど絶対に死なないでね」


ヨシタカ「お互いもう1回会わなきゃいけない人がいますからね?」


ステラ「・・・そうね!」


ヨシタカの言葉にステラは少し笑いながら敵に向かっていった


アイシャ「どうやらあの2人がアタイ達と戦ってくれるみたいね」


ズカ「じゃあ俺とサカヤは男の方を相手しとくから、そっちは任せたぞアイシャ」


サカヤ「頑張ってくださいね~」


アイシャ「そっちこそ絶対にこっちの戦闘に参加させないでよね!!」


こうして、ホンゴウ隊とブロンナイツの戦いは


アイシャVSステラ


ヨシタカVSズカ&サカヤ


の2つの戦いになった


ズカ「君、名前は?」


ヨシタカ「ホンゴウ・ヨシタカだけど」


ズカ「ならばヨシタカ、互いにあっちの戦いに相手が入れないように離れた場所に移動するというのはどうだ?」


サカヤ「これやったらお互いの利害が一致しとるんとちゃう?良いやんな?」


ヨシタカ「・・・良いでしょう」


アイシャとステラの戦いにお互いが介入できないように3人は距離をとった


アイシャ「やっと2人になれたわね…久しぶりね、ステラ!」


ステラ「はい?どこかで会いましたっけ?」


アイシャ「はぁ?あんなに良くしてあげてたのにアタイのこと忘れたのかい!?」


ステラ「・・・さっぱり覚えてないけど…そんなことどうでも良いわ、私はここであなたを倒すだけ」


アイシャ「まぁ良いわ、戦いの中でアタイのこと思い出させてあげるわ!」


ステラ「勝手にして….牡羊座をデビリッション!」


アイシャ「ローズスティンガー!」


ステラが出現させた大量の悪魔化した羊をアイシャは無数のバラの棘で全て消し去ってしまった


アイシャ「あなたも大したことないのね?」


ステラ「バラ・・・そして女王気取りのその口調・・・はぁ…なるほどね…」


アイシャ「あら?アタイのこと思い出してくれたのかしら?」


ステラ「えぇ…思い出したくも無い…あれは私がまだこの世界に絶望していた頃…」


ステラは嫌な顔をしながら過去の自分を思い出した


館の主人『おい!せっかく拾ってやったんだぞ!しっかり働け!このゴミ娘が!!』


ステラ『はい…』


物心ついた頃、すでにステラは両親とは暮らしておらず、道端で野垂れ死にそうな所を性格の悪い館の主人に拾われ、奴隷として酷い扱いをされていた


だがステラはそれでも言うことを聞き、何とか生きていた


しかし、使えないと判断した主人によって、まだ8歳のステラは館の前に捨てられてしまった


そして、その後も重労働を必要とする作業の手伝いや、激務の裏方をするなど、ありとあらゆる仕事をして、そのお金で何とか生きながらえていた


そんなある日、ステラがいつものように街中で寝ていた時だった

そこに通りかかった1人の男が、容姿の良かったステラを1目見て気に入って声をかけた


これがステラの今後の人生を大きく変えるきっかけとなる・・・


その男性は街の片隅にあるカフェの店長だった

ステラはそこで働かせてもらえるようになり、カフェの上の階の1室を好きに使って良いとまで言ってもらえた


ステラは今までの自分の頑張りが報われたんだと思った


だが転機はすぐに訪れる

それはアイシャがカフェに来た時の事だった


アイシャ『あれ?店長こんな子いましたっけ?』


店長『その子はな、街中の道で倒れていたんだけど、この容姿だったから俺が拾って来たんだよ!良いセンスだろ?』


アイシャ『え!?拾ってきた!?店長さすがにそれはちょっとやばくない?』


店長『それでもステラちゃんが来てくれたおかげでお客さん、すごい来てくれるようになったんだよ?』


アイシャ『それなら…アタイもここで働かせて!!』


店長『え?』


アイシャ『そんな子よりアタイの方がお客さんがたくさん来るってとこを見せてあげるわ!』


店長『まぁ働いてくれる子が増えるのは嬉しいけど…ステラちゃん良いかな?』


ステラ『私は…良いですよ…』


ステラは今までどんな主人や管理人だとしても、拾ってくれたいろんな人の言うことを聞いてきた


どんな姿にも、どんな職にも、どんな容姿にもなってきた

それはこのカフェも例外ではなく、店長や来てくれたお客さんの言うことを嫌な顔1つせずに聞いていた


そして、アイシャが働くようになった店はどうなったかと言うと・・・

今まで来ていたお客さんが来なくなっていったのだ

そのことに腹を立てたアイシャはステラのことがどんどん憎たらしくなっていた

そしてステラが周りの意見を第1に考えすぎる傾向にあることを見抜いていたアイシャは・・・


アイシャ『最近お客さん減ってきたわね!きっとあなたに飽きて来なくなったのよ!』


ステラ『え、でも…』


アイシャ『でも何!?そもそもお客さんだって別にあなたがいるから来てるとは1言も言ったこと無かったわよね?』


店長『おいおい、どうしたんだ2人とも…』


アイシャ『あっ店長!ステラちゃんがまだ接客というものを分かっていなかったので注意してただけです!では…』


店長『ステラちゃんごめんよ…やっぱりあの子は…』


ステラ『いえ!私頑張りますから!3人でこのカフェを人気のお店にしましょ!』


当時12歳の眩しいステラの笑顔が店長の開いた口を閉じさせた


だがその様子を見ていたアイシャは翌日、最悪の手段でステラを陥れようとする


バリーン!!


ステラ『あ!』


アイシャ『うわ!それ店長が1番大切にしてるカップじゃん!』


ステラ『いや…今のはアイシャさんが…』


アイシャ『はぁ?アタイのせいだっていうの!?周りにお客さんもいるからってそうゆう言いがかりやめてくれる!?』


店長『2人とも!何か音がしたけど大丈夫だったか!?』


アイシャ『店長~ステラちゃんがこのカップ割っちゃって~』


店長『あ、あぁ…そうだったのか…』


アイシャ『この子ドジばっかで接客もロクにできて無いんですよ~?早く辞めさせましょう?』


店長『いや、それは…』


そんな時だった

ステラに人生最大の転機が訪れる

それは…当時7歳のリツとの出会いだった


リツ『ねぇオレンジジュースまだー?』


ミヤビ『おいリツ、今は待ってやれよ?何か揉めてるみたいだし…』


リツ『お父さんはトイレ行ってたから見てないかもだけど、あの赤髪のお姉ちゃんが紫髪のお姉ちゃんにぶつかったからカップが割れちゃったんだよ』


ミヤビ『ん、そうなんですか?』


アイシャ『アタイはぶつかってなんか無いわよ!!何なのこの子!!』


ステラ『その子は常連さんのホンゴウ・ミヤビさんとその息子さんのリツくんです…』


アイシャ『そんなことはどうでも良いのよ!で!?アタイはぶつかってないわよね!?』


ステラ『・・・』


店長『どうなんだいステラちゃん?怒らないから本当のことを言ってごらん?』


ステラ『・・・』


リツ『ねぇ、何でお姉ちゃんは自分の意見を言わないの?』


ステラ『え?』


リツ『お父さんが言ってたよ?周りの意見を聞くことだけが周りのためになるわけじゃないって!』


ステラ『自分の…意見…』


店長『ステラちゃん…』


ステラ『店長、私は…』


自分の意見を言ったことが無かったステラは焦って声が裏返ってしまった


店長『うん、ゆっくりで良いからね?』


ステラ『私は…カップを片付けていました…でも後ろから急に押されて…』


アイシャ『なっ!?そ、そんなこと言うなら証拠を出しなさいよ!!』


リツ『見苦しいよお姉ちゃん、そんな胸ポケットにバラのブローチなんて付けてるから証拠が残っちゃうんだよ?』


アイシャ『え!?』


店長『はっ!ステラちゃん!背中を見せてごらん?』


ステラの背中にはバラの花びらが1枚付いていた

それを見た店内にいる人達が全員アイシャの方を見た


アイシャ『も、もうこんな店潰れてしまえば良いんだわ!!』


アイシャはお店を飛び出ていった


リツ『んじゃ、俺らも行こうお父さん』


ミヤビ『え?でもまだオレンジジュース来てないだろ?』


リツ『そうだけど、お父さん防衛軍の休憩時間って13時まででしょ?』


ミヤビ『え、そうだが…あ!もうこんな時間か!すいません店長!また来ます!』


リツとミヤビも店を出ていった


店長はふとステラを見てみると、2人の姿がドアの向こうに消えるのをじっと見ていたのだ


店長『ステラちゃん…あの2人と一緒に行きなさい』


ステラ『え?』


店長『あの親子は思ったことをしっかり相手に伝えてくれる…俺よりずっと今のステラちゃんには必要な存在だと思うよ?』


ステラ『・・・自分の意見を言った方が良いって気付かされた…大切なことを教えてもらった…』


店長『うん…じゃあ今のステラちゃんの意見を教えてくれるかい?』


ステラ『私は…あの2人にもっといろんなことを教えて欲しい!一緒にいたいと思ったの!!!うわーん!!!!ごめんなさいバニナおじちゃーん!!!!』


バニナ『こらこら、店では店長と呼びなさいってあれほど…まぁ今日ぐらい良いか』


ステラは自分の意見を伝えると共に、今まで親のように大切に育ててくれたバニナに別れを告げた

その場で崩れ落ち、今まで周りに見せてこなかったグシャグシャな泣き顔を最後にバニナに見せた


バニナ『これでまた1回り大きくなったね、ステラちゃん…ほら、早く行かないと間に合わなくなるよ?』


ステラ『うん…また…絶対に来るからね!』


バニナ『あぁ、待っているよ』


ステラ『行ってきます!バニナおじちゃん!!』


こうして、2人に追い付いて自分の意見を伝えたステラは無事にホンゴウ家に迎え入れられ、それから家族同然のように育ててもらえることとなった


アイシャ「あの時の屈辱を今晴らさせてもらうわ!!」


ステラ「あの事件が起きたおかげでホンゴウ家に迎え入れられたし、今の私がある…」


アイシャ「だから何よ!ローズトルネード!!」


ステラ「だから私はあなたに感謝してる、その感謝を込めて…ここであなたを倒す!!相手の能力を自分の物に!水瓶座をデビリッション!!」


ステラの能力でアイシャの攻撃は瓶に封印されて、ステラが自由に使えるようになった


ステラ「私はアイシャさんの自分のやりたいことをやる行動力、その姿勢は尊敬していました」


アイシャ「うるさいうるさいうるさーい!!」


ステラ「私は何にでも姿を変えて生きてきた…それが私の気の色…オーロラ色になった理由だと思うの…だから、これで過去の自分とはお別れ…私は未来に向かって進むの!!相手の能力を解放せよ!水瓶座をリデビリッション!!ローズトルネード!!」


ステラの持つアストラブックがオーロラ色に光り出し、再び出現した瓶の蓋が開き、アイシャの攻撃が放たれた


アイシャ「嫌だ…アタイは…いやぁー!!」


こうして、アイシャはステラに倒された

ステラは倒しはしたが命は取らずにその場を去った・・・

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