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峰打ち攻撃兵の英雄伝  作者: まぁくん
First Season
75/131

〜75話€真実~

デノールとの激戦から1日が経ち、朝方に病院に行ったヨシタカは昼頃には治療も終わり、退院させてもらえた

ミネト、アルト、ひーの3名も目を覚ました


そして、マモル、ミズナ、アカネ、エンドウの4人はミネトとアルトがいる部屋に集まっていた


マモル「2人とも目が覚めて本当に良かったです!!」


ミズナ「もう動いて大丈夫なの?」


ミネト「あぁ、心配かけてすまなかった」


アルト「お前もしぶといなぁミネト」


ミネト「お前も無事で良かった、妹を助けてもお前が死んだら意味無いからな」


アルト「・・・ミネト、アカネを助けてくれて本当にありがとう…」


アカネ「私からも!本当にありがとうございました!!峰打ち攻撃兵のミネトさん!!」


ミネト「あ…えっとアカネちゃん?恥ずかしいからその呼び方はもう…」


アルト「お前あの時死ぬ気だっただろ?」


ミネト「・・・あの時は自分の体力も気もギリギリまで減らさないとあの敵には勝てないと思ってたからね」


アルト「まぁお前は出会った時からいろんなこと考えながら戦ってたもんな!?にしても…峰打ち攻撃兵とはよく言ったもんだな?」


ミネト「うるさいなぁ、もう良いだろ」


エンドウ「いやぁ君達はよく頑張ってくれた!まだあれから1年も経ってないというのにこの強さと団結力!本当に大したもんだ」


ミネト「エンドウさんも大丈夫そうで安心しました」


エンドウ「ありがとな!君達も無事でなによりだ!」


ミネト「ところで何か用があるんですよね?俺らが目を覚ましたからお祝いで集まってきたって訳ではなさそうですし」


エンドウ「まぁそれもあるんだが、それは帰国後みんなで集まって改めて行うとして…」


エンドウがアカネのことを気にしていることに気づいたアルトはエンドウが何かを言う前に口を開いた


アルト「なるほどね…アカネ、デノールに捕まっていた時のことを俺らに教えてくれないか?」


エンドウ「え、あぁ…そうなんだ。救ってくれた2人が目を覚ましたら改めて話を聞こうって思ってたんだ。良いかな?」


アカネ「はい、分かりました。皆さんご存知通り私は敵のワープに入り、デノールに捕まったわけですが…」


アカネは淡々とワープした後のことを話し始めた


気づいたら牢屋の中にいたこと

数日経ったある日にコアを使ってアカネの能力が何かを知るため、いくつかの実験が行われたこと

その結果、対象にしたコアの消費量を著しく低下させる能力だったこと

それが分かった後は、どこかの地下に監禁され、指示通りにコアに能力を使うように言われたこと


アカネが話終えるまで黙々と聞いたミネトとマモル、しんみりしながら聞いたエンドウ、涙目になりながら聞いたミズナ、いろんな感情が込み上げてきたのを我慢しながら聞いたアルト


エンドウ「アカネちゃんよく耐えたな…」


ミズナ「うん!本当に今まで良く頑張ったね!!」


アルト「アカネー!!」


アカネ「ちょっと!お兄ちゃん!?皆さんの前で何してんのよー!!」


ミネト「無理もないよな、自分の家族が敵に捕まって生きてるか死んでるかも分からなかったんだ」


マモル「黄色から灰色の気になるぐらい必死に特訓してました…アカネさんを助けるために頑張っていましたよ…」


ミネト「あれ、少しはアルトのこと見直した?」


マモル「さすがに今回ばっかりは…」


アルト「うわーん!マモルぅー!!」


マモル「やっぱりアルトはアルトだぁー!」


アカネも含めたその部屋にいる全員がとても自然な笑みをこぼした


病院から宿に戻る道中のヨシタカ、ステラ、ユウの話題はたった1つ・・・


ユウ「ステラさん、そろそろ…」


ステラ「そうね…よっしー、退院早々だけど聞きたいことがあるの」


ヨシタカ「うん、分かってるよステラお姉ちゃん、ユウさん…」


ステラ「え、じゃぁやっぱり何か見つけていたのね!?」


ヨシタカ「2人ともお兄ちゃんのこと気にしてくれてありがとね、宿に着いたらみんながいる所で話すよ」


そして、宿に帰ったヨシタカの話を聞くため隊員達はロビーに集まった


ヨシタカ「まず…皆さんがデノール軍と戦っている最中なのに別行動を取ってしまい申し訳ありませんでした」


シンジ「ヨシタカ隊員、確かに俺達は戦いには勝った。だが俺たちの目的はデノールがなぜこんなことをしたのか、そして灰色の気のことや宇宙人のこと…分からないことがあり過ぎる!」


エンドウ「ずっとその情報を探してくれていたんだろ?」


ヨシタカ「もちろんそれもありますが…」


ステラ「よっしー…」


キョウマ「リツ隊員について・・・だな?」


ヨシタカ「はい…俺はやっぱりお兄ちゃんが死んだとは思えなくて…」


アルト「おぉ!俺はその気持ちすっげー分かるぜ!?俺もアカネと離れ離れになってから考えない日は無かったからなぁ!!」


アカネ「ちょっとお兄ちゃん!今大事な話してるんだから静かにして!!」


アルト「本当にしっかりした妹だぁー!!うわーん!!!」


ミズナ「あーあ、辛い時のこと思い出しちゃったよ」


マモル「これだからアルトは!ミズナさん手伝って下さい」


ミズナ「んもぅ!ほら行くよアルト!」


アカネ「本当にすいませんでした!」


アルト「うわーん!アカネが戻って、戦いに勝って本当に良かったー!!」


ミネト「それで、何が見つかったんですか?みんなを集めたってことは何かがあったんですよね?」


ヨシタカ「図書館の地下にはデノール国家が建国してからの歴史が記された書物がたくさんあったんだ」


シンジ「あの図書館に地下なんてあったのか…」


ヨシタカ「俺も知りませんでした。おそらく存在を知っていたのはデノールの幹部…そしてその中の灰色の気を持つ者だけが知っていた可能性が高いです」


キョウマ「ちょっと待ってくれ、なら俺とシンジさんが戦っていたやつも…」


ヨシタカ「そうです、いきなり図書館にそいつが現れて…ルギンさんが命懸けで戦って時間を稼いでくれました…」


ステラ「じゃあルギンの下半身は…」


ヨシタカ「はい、俺の目の前で一瞬だけ宇宙人になった敵にやられました…そして俺もやられそうになって・・・」


ユウ「ん、どうしたんだよっしー?その後は?」


ヨシタカ「それが、覚えていないんです…次に気がついた時にはステラ姉ちゃんが目の前にいて…」


ユウ「そうか…そう言えば、ずっと気になっていたんだが、なんでルギンはよっしーに協力したんだ?」


ヨシタカ「あーそれは・・・」


ヨシタカはルギンとジュールとのことを思い出した


ジュール『おい人間、なかなか強い能力を持っているな?俺と一緒に来ないか?』


ヨシタカ『急に何を言ってるんだ!』


ジュール『お前も灰色の気の持ち主、しかもその対応速度…さぞかしお前の体内には強い者が眠っているのだろう』


ヨシタカ『お前らの狙いはやはり宇宙人を集めることか?俺はお兄ちゃんみたいに自分の中に何かいるかなんて感じない!』


ジュール『はぁ…分かった、お前には俺が知っている全てを話そう』


ヨシタカ「ジュールからもらった情報がこの先の真実に繋がると信じた俺は、一時的な共闘を約束したんです」


ユウ「その話を聞くと、ますます図書館の書物から得られた情報が気になるな」


ヨシタカ「はい、ジュールから聞いた話と書物の情報を踏まえた現時点の俺の考えを皆さんに伝えます」


隊員達は真剣な眼差しでヨシタカの話を聞いている


ヨシタカ「15年前、宇宙人達は突然デノールにやってきた。そしてコアを渡し、複製と使い方を教え、他の国の灰色の気を持つ者を探し出して、できる限り生きたまま捕らえろと脅迫したそうです」


キョウマ「おいおい、脅迫された割にはデノールの奴ら生き生きとしてたぞ?」


ヨシタカ「ルギンによると最初はデノールも他の国へ攻め入るのに躊躇したり、コアの力に戸惑っていたそうです」


シンジ「そうだ!最初は龍帝も…いや、ミカド司令も戸惑っていたのを見たことがある!」


ミネト「父さん、ミカド統括って?」


シンジ「あー戦いでは関係なかったからみんなには言っていなかったが、デノール軍の統括、それがあの龍帝なんだ。ミカド・ドランって名前なんだけど、なぜか昔から龍帝って呼ばれてるらしい。本当は凄く気さくで優しい方なんだ」


ミネト「まぁ操られてたわけだし、それはみんなも分かってくれると思うよ」


シンジ(ミネト…成長したな)


ヨシタカ「話を続けますね。脅迫されるがままデノールはコアを複製し、隊員達に配りました。それから少し経ったある日に問題が起きたのです」


ミネト「そう言うことか」


ヨシタカ「知っている人も多いはずです、アルドロンの能力は洗脳です。さらにあいつは灰色の気の持ち主、とても強い能力でした」


シンジ「まさか急にデノールがおかしくなったのは…」


ヨシタカ「ルギンが言っていました、すぐにコアの使い方を覚え、順応したアルドロンが全ての発端だと」


キョウマ「じゃあそいつを倒した今、敵はデノールではなく…」


ヨシタカ「はい。コアをデノールに渡し脅迫した…この争いの大元となった存在…宇宙人と名乗る奴らです」


ミネト「質問良いですか?」


ヨシタカ「なに?」


ミネト「実はアルドロンを倒したのは俺じゃないんです」


シンジ「ミネト何を言ってるんだ、確かに俺とキョウマ隊員で最初は戦っていたが最後はお前が…」


ミネト「違うんだ父さん!」


ヨシタカ「誰が倒したの?」


ミネト「変な3人組が空に浮いていたんです」


シンジ「なんだと!?それは宇宙人だったのか!?」


ミネト「分からない…でも今の俺達じゃ絶対に勝てないことだけは分かったよ…」


シンジ「何者なんだそいつら…」


ヨシタカ「その3人がデノールに脅迫したかはさておき、今のままではいけないことは明白ですね」


ステラ「よっしー灰色の気と宇宙人については何か分かった?」


ヨシタカ「残念ながら書物には宇宙人や灰色の気については一切書いてなかったです、おそらくデノールにはその情報は全く流してなかったみたいです」


ステラ「そっかぁ…」


ユウ「ようするにデノールは良いように宇宙人共に手駒にされていたわけか」


ヨシタカ「はい、でもルギンから興味深いことが聞けました」


ステラ「何て言ってたの!?」


ヨシタカ「あれは俺が気を失う前、宇宙人になった敵と戦っていた時…」


ヨシタカは再びルギンとの会話を思い出した


ルギン『ラスティ…いや、ヨシタカさん?』


ヨシタカ『カウント!くそっ何でコイツも波導の能力なんだ!!ルギンさん何か言いましたか!?』


ルギン『私ももう長くない…だから正直なことを言おうと思いましたね…最初に会った時に言ったことを覚えてますか…?』


ヨシタカ『カウント!最初!?なんでしたっけ?』


ルギン「ヨシタカさんのお兄さんの事です…私はあの時灰色の気が消えたから死んだと言いましたが…それは必ずしもそうだとは言いきれないのです…」


ヨシタカ『なんだって!?その話もっと詳しく聞かせてください!はっ!カウント!敵の攻撃は俺が食い止めます!』


クルージュ『早いとこ本拠地前の戦闘に戻らねばならないのだ、終わらせるぞ…』


ルギン『コアの色を変えられるように…気を消すことや別の気に変化することだってある…つまり灰色の気が消えたからと言って死んだと断定することはできない…』


ヨシタカ「じゃあやっぱりお兄ちゃんは!?」


ルギン『宇宙人がそんな簡単に死ぬとも思えない…私はあなたを挑発するために嘘をついたことになります…』


ヨシタカ『それだけ聞けたら十分です!』


クルージュ『戦いの中でお喋りとは良い度胸だな!波導乱舞!』


ヨシタカ「そして俺は敵の攻撃を食らったと思ったら、どんどん気が遠くなっていきました…」


ステラ「なるほどね、やっぱりリツくんはどこかで生きてるんだわ!」


ユウ「何らかの理由で姿を隠してると考えるのが自然ですね!」


シンジ「よぉし!各自やることは見えてきたな!みんな明日の早朝にはスプーンに向けて出発するぞ!準備しておけよー!」


全隊員「はい!!」


長年にわたるデノールとの戦いの真相を知り、次にやるべき事を明白にした隊員達はスプーンに帰国するのだった・・・

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