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峰打ち攻撃兵の英雄伝  作者: まぁくん
First Season
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〜07話€10年前の記憶の欠片〜

ミネトも母親がいる部屋に入り皆と同じく防衛隊に入ることを伝えようとするが…


ミネト「久しぶり母さん」


ミネト母「あなたもゲーラーに入るのね」


ミネト「!!!何で母さんそのことを!?しかも今あなたもゲーラーって…」


ミネト母「もうここまで来てしまったから話すわ・・・10年前のことを、あなたの父さんのことよ」


ミネト「父さんのこと!?10年前に何があったんだ!?」


ミネト母「私たち家族…そして今プードルで総長をしてるゲンブくんは11年前までデノールで暮らしてたの」


ミネト「デノールに!?」


ミネト母「11年前、家に帰ってきたシンジは私にこの国を出ると急に言ってきたわ。私は急いで身支度をして、まだ幼かったあなたを連れて3人でプードルにやって来たの」


ミネト「それで父さんはその後どうしたの?」


ミネト母「シンジは言っていたわ、デノールに対抗する組織を作るって。そしてその組織に今あなたは正式に入ることになったわけね」


ミネト「じゃあゲーラーを組織したのって…」


ミネト母「あなたの父さんとゲンブくんよ。そしてプードルをデノールの勢力に対抗できるようにするためにアマリリスを建設した」


ミネト「なんでそんなことを母さんが?」


ミネト母「私もゲーラーの関係者だからね、いろいろ手伝わされてるのよ、訓練のやり方とかプロフィール作成とか」


ミネト「訓練のやり方?」


ミネト母「あなたも受けたでしょ?強者いじめ」


ミネト「え?強者いじめ?何の話だ…」


ミネト母「互いに知らない4人グループを作り、コミュニケーションを取らせないまま最初の監視官との適正テストで1番優秀と判断した人を他の3人の前で戦わせ、次にバラバラに1ヶ月間訓練させて、その後4人を集めて1対1で対決させる。そしてその対戦相手を自由に決めさせる」


ミネト「俺が今までやってきた内容そのものだ」


ミネト母「あの人の息子だもの、きっといじめられる側になると思ったわ。で?結果はどうだったのかしら?みんなの前で能力をさらけ出し、戦い方も他の人達に見られてさぞかし無様な姿を…」


ミネト「全部勝ったよ」


ミネト母「え?今なんて?」


ミネト「父さんはゲーラーを組織した後どうしたの?10年前に総長と同じ部隊で戦ってたってことは聞いたけど…母さんが他に何か知ってるなら教えて欲しい」


ミネト母「あなたは本当にあの人の…シンジの息子ね。やっぱり止めることは出来ないわね。良いわ、私が知ってること全部教えてあげる」


その後ミネトの母はミスティールコアは元々デノールが開発したもので、シンジがそのデータを盗んでプードルに来たこと

プードルでゲーラーを組織した後シンジはスプーンに行き、事の次第を伝えると同時にミステイールコアのデータも渡してプードルに戻り、初代ゲーラーとしてゲンブと戦っていたこと

そしてミネト母自身もその頃からゲーラーの情報部員で、プードル国家のデータベースを使って新人のプロフィール作成をしたり関係者への連絡網を担当していること

いろんなことを聞き終えたミネトは


ミネト「話してくれてありがと、やっぱり僕は・・・父さんは死んでないと思う」


ミネト母「えぇ、私もそう思うわ。でも帰ってこないのも事実…だからミネトまでいなくなったら私は1人になってしまう」


ミネト「大丈夫だよ母さん、僕は必ず帰ってくる!お父さんと一緒にね…行ってきます!」


ミネト母「行ってらっしゃい、気をつけてね」


こうしてミネトらはそれぞれ硬い決心を胸に戦場へと向かうのだった

その頃アルトは宿泊施設とは別の民家にいた


アルト「ただいま~」


アルト妹「あ!お兄ちゃんだ!!おかえりー!!」


アルト「おっ!元気そうだな!1人で寂しくなかったか?」


アルト妹「もう私も16よ!1人でも全然問題ないわ!」


アルト「そう言われると逆に兄ちゃん寂しいぞ・・・」


アルト妹「相変わらず面白いねお兄ちゃん!」


アルトの家はセントラルシティの近くだったため被害を受けなかった

しかし、家の近くの仕事先にいたはずの両親は行方不明になっていた

そのすぐ後に適正テストで選ばれたアルトと選ばれなかった妹は離れた生活を余儀なくされていたため、選ばれてからアルトは妹のことをずっと心配していたのだった


そしてその頃、バトルタワーでもある出来事が・・・

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