〜50話€使えてなかった能力~
各ブロックで決勝トーナメントに進出する隊員が出揃う中、Dブロックから出る最後の1人を決める戦いが始まろうとしていた
エンドウ「スプーン国家の特進隊の人達は本当に強いですね」
ステラ「まぁただでさえ元々強い人が特進隊に選ばれてるからね!しかも最初に特進隊を作った時から抜けた人は誰もいないんだよ!」
スプーンへの被害があった日から防衛軍に所属していた人へコアを渡し、いつもの訓練に能力強化を取り入れ防衛軍は活動していた
そして能力の使い方や強さが徐々に固まり始めた頃、コアを使った初めての防衛軍特別入隊試験を大々的に国内に発表した年の事だった
隊員『おいおい、アイツら化け物だろ…』
隊員『あいつらのそれぞれの能力は…波導、矛盾、星読みだとよ』
隊員『俺らだって今まで防衛軍で鍛えてきたけどあんな強い能力持ったやついなかったよな?』
隊員『あいつら入ってきたら俺らはどうなるんだ…』
隊員『まさか、脱隊!?』
職員『ゼット総司令、今回の新人にいるホンゴウ・リツ、ヨナヅキ・ステラ、ヤガミ・ユウの3名の活躍が既に所属している隊員達を混乱させてしまっているようです』
ゼット『そうか…あの少年が…なら皆に伝えてくれ、現部隊はそのまま維持することを約束すること、そして新人は基本的には1番下の部隊へ配属し、別格で強い者は新しく設立する特進隊に所属させることとすると』
この言葉通りリツ達3人は特進隊に配属され、その後の定期的に開かれる入隊試験を視察し、3人が良いと思った人を特進隊に引き入れることとなった
そして順番にミサキとひーがまず入り、その後あっきー、そして少し経ってからコトが特進隊に入隊することとなった
ステラ『結局このメンバーになったね』
ユウ『みなさん小さい頃から気は強そうでしたしね』
リツ『コトちゃん入隊おめでとう…じゃあ俺はトレーニングに行く』
ミサキ『ごめんねコトちゃん、入隊してから今までずっと声はかけ続けたんだけど…』
ひー『いやぁ、すぐには変わらないねぇ』
あっきー『まぁ両親の死と弟が敵に連れ去られたことをいきなり伝えられたら俺でも当分は立ち直れないよ』
コト『でもこれでみんな揃ったし、何か変わるかもだよ!時間が解決してくれるかもだし!みんなで少しずつ頑張ろ!ね!?』
それ以降、リツが変わることはなかった
いつしかコト達4人は別行動をするようになり、離れ離れになっていった
そしてアルトが来たあの日から何かが少しずつ変わり始めたのだ
そして今リツと特進隊の人達はようやく・・・
ステラ「本当に防衛軍に入った最初から迷惑かけてくれたよねリツくん…でもこれでようやく私もあの能力を使える…」
エンドウ「よし!じゃあ始めようか!!」
審判「試合開始!!」
エンドウ「能力発揮!サンドウェーブ!!」
ステラ「能力発揮!星読み!蟹座の効果で標的を甲羅に集中!!」
エンドウ「さすが特進隊、一筋縄じゃいかなそうだな…」
ステラ「星読み!射手座の効果で矢の雨を降らせて!」
エンドウ「でもそんな簡単に僕も倒されるわけには行かないぞ!砂塵の大魔神!僕を守ってくれ!」
ステラ「その隙に距離を縮めてっと!この距離まで来れば!能力解除!そして~おいで!ホワイライオン!砂で出来た魔人なんかに負けるな!」
ホワイトライオンは砂塵の大魔神に突っ込み噛み砕いたが、粉砕された魔人の砂に埋もれてしまった
ステラ「ここで決める!!」
エンドウ「相打ちか!なら一旦相手との距離を離す!砂嵐!」
ステラ(私が最初に使えるようになった能力…入隊試験で使った能力だけど…これを使う度にあの時の辛そうな毎日を送っていたリツくんを思い出しちゃうのが怖くて今まで使えてなかった…)
エンドウ「よし、ここまで距離を取れば!」
ステラ「でも…もう大丈夫だよね!!能力発揮!星読み!私の星座!魚座の効果で2匹の魚を従える人魚に変化!!」
エンドウ「なんだって!?まだ情報にない能力か!」
ステラ「クローク!ダガー!行くよ!トライデントスプラッシュ!!」
人魚に変化したステラが持つ杖と2匹の魚の口の3箇所から水しぶきを上げながら勢いよく水が噴射され、砂嵐は無くなりエンドウに一直線に向かっていく
エンドウ「やっぱ、まだまだ僕も修行が足りないな…」
審判「勝負あり!勝者!ステラ隊員!」
観客「わぁー!!!!!」
リツ「うわぁ、久々に見たなあの能力!懐かしい~」
ユウ「相変わらずえげつない威力ですね、最初の試験であれを見た時は衝撃でしたよ」
コト「わーい!ステラ姉が勝ったー!!」
ひー「俺ももっと強くならなくちゃだなぁ」
ミサキ「ひーくんも十分強いと思うけどね?」
あっきー「まぁ勝ち残ってる俺は…」
コト「あっきーももっと強くなるもんね!」
あっきー「お、おう?もちろんだ?」
ひー「あっきーどうした、さっきからコトちゃんと話す時おかしいぞ?」
あっきー「うるせぇ!おいリツ!何か言ってくれよ!」
リツ「え、あーまぁキスされてたしな」
リツの言葉でみんなが笑い、あっきーだけが顔を赤くしながら俯いてた
子供の頃のあの頃のような空間がそこには広がっていた
こうして各ブロックの決勝戦、そしてその後はいよいよ決勝トーナメントが始まる・・・




