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峰打ち攻撃兵の英雄伝  作者: まぁくん
First Season
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〜05話€初めての団体戦〜

ミネト、アルト、ミズナの対戦が終わり次はマモルの番になり対戦相手を決めようとしていた時だった


???「へぇ、新人訓練の模擬戦で2勝かぁ悪くないね、俺も戦いたいなぁ~」


エンドウ「お前までミネトくんに魅せられてるのか、やっぱりあの人の息子なだけあるってことか」


???「強いやつとは戦ってみたくなるのが男の心情ですからね」


2軍部隊第1小隊の人と思われる1人の男とエンドウが話していた


エンドウ「マモルくん!君の1ヶ月間の成果は団体戦で見させてもらうでも良いかな?」


マモル「はい、別に構いません」


急遽ミネトら4人は2軍部隊第1小隊の4人と戦うことになった

ついさっきコミュニケーションをとったばかりのこの4人の初めての団体戦が今始まる


???「初めまして、俺の頼みでこんな流れになっちまってすまねぇな。俺の名前はヒトスギ・カイだ、よろしく頼む」


ミネトら4人に駆け寄って挨拶をしてきたのはさっきエンドウと話していた男だった


???「ちょっとカイ!何やってんの!早く位置についてよ!」


カイ「おっといけねぇ、怖い怖いお姉さんに怒られちまった。じゃあみんな!良い戦いをしようぜ!」


そう言ってカイは他の2人の元へ戻って行った


マモル「あれ?第1小隊は3人編成なんだ」


マモルはそう思いながらも所定の位置につき試合開始の電子音が鳴る


エンドウ「試合開始!」


試合開始と同時にアルトとカイが中央に走り始めた


アルト「へっ第1小隊のリーダーの実力見せてもらおうじゃねぇか!」


ミズナ「ちょっとアルト!1人で行かないでよ!サポートができないじゃない!!」


マモル「ミズナさん、僕に任せて!行け!機拳(きけん)ナックル!」


マモルのミステイールコアが緑に光り、機械作りの2つの大きい拳がアルトの周りに付いた


アルト「なんだこれ!?」


マモル「アルトさん!気にせず戦いに集中してください!僕がサポートします!」


アルト「お、おう分かった!」


カイ「おっと…これはマジで楽しめそうだな」


フィールド中央で雷剣を発動してるアルトと機拳を発動してるマモルがカイを押しているが剣を持っているカイのコアは光っていない


???「そろそろサポートに行ってあげれば??」


???「いやいや、カイの本領発揮はこれからでしょ」


先程カイを叱っていた女性とチームメイトの男性が初期位置で何もせず話している


カイ「助けが来ないってことは・・・好きにやって良いってことだな!」


アルト「アンタのその剣は何の能力を見せてくれんだ?」


カイ「おー見たいか?そんなに見たいなら見せてあげようかなぁ~」


アルト「おぉ!そうだ!やるなら本気で来てくんなきゃ困るぜ!!」


カイ「じゃあお言葉に甘えて…蛇剣(じゃけん)!」


カイのコアが藍色に光り、剣からも毒々しいオーラが出始めた


マモル「なるほど、毒の剣ってことですね」


アルト「結局は当たらなきゃ意味ねぇってことだな!マモル!サポート頼んだぞ!」


そう言うとアルトは臆せずカイに走り出した


マモル「仕方ないですね、しっかりアシストしますから討ち取ってくださいね!!」


マモルの機拳もアルトの後を追って行ったその時


シャキーン!!!


何かが切れた音がした


気づいた時にはカイはアルトの前から姿を消して、マモルの機拳があったはずの場所にいた

そして機拳は2つも真っ二つになり地面に落ちていた


カイ「ダメだよぉ~剣に気を取られてたら~人の動きを注視しないと~戦場なら死んでたぞ?まだまだヒヨっ子だなお前ら」


カイは分かりやすくアルトに挑発した


アルト「なんだと…お前ぇぇぇ!!」


ドッ!!


カイ「これが本物の峰打ちってね」


カイは挑発し冷静さを失ったアルトの単純な太刀筋を避け、能力を止めたただの剣で峰打ちをしてアルトを気絶させた


カイ「さぁ!あとは君たち2人だ!どんな戦い方を見せてくれるかな」


ミネトとミズナと能力を出し切ったマモルの前にカイは仁王立ちで3人に言葉をかける


ミズナ「どうすんのよミネト…」


ミネト「おま…じゃなかった、ミズナは確かフラフープが得意だったよな…?」


ミズナ「まぁ得意だけど…それがどうしたのよ!!」


ミネト「試す価値はありそうだな…ミズナ耳を貸せ」


ミネトはカイの行動を気にしながら何かをミズナに伝えた


カイ「作戦会議は終わったかい?戦場では敵はそんなに待ってくれないぞ!」


ミネト「でも今は模擬戦なんで」


カイ「言うねぇ~じゃあ行くよ!蛇剣!」


ミネト「ミズナ!!」


ミズナ「ウォーターベール!!」


ミズナの能力でミネトら3人の周りに円筒の水でできた壁が現れた


カイ「こんな水の壁を作ったって中に俺も入ってしまえば!!」


カイは剣先を水の向こうに刺しながら壁の中に入ろうとしたその時


ミネト「そこだ!!」


ミネトはカイの蛇剣を握り勢いよく引いた

すると剣は蛇のようにグネグネ曲がり、伸びていった


ミネト「やっぱり蛇剣って言うだけあってよく曲がるな。あとはこれをこうして…」


ミネトはそれをミズナの腰にフラフープのように円を作った


ミズナ「これをフラフープだと思って回せば良いのね?でも本当にこれで勝てるの?」


ミネト「さぁ、どうだろうな」


壁の中で何が起きてるのか分からないカイはようやく壁の中に自分も入れそうなところで横に力が加わり始めて、水の壁の中をグルグル回り始めた


カイ「なっどうなってんだ!?」


ミズナがカイの剣をフラフープのように腰で回し始め、それに同調するかのように水でできた壁も回り始めた

思わず剣を手放して壁から弾き飛ばされたカイに向かってミネトは壁を抜けて走り出し、目が回るカイの目の前に立ち


ミネト「カイさん?戦場だったら死んでますよ?」


ミネトの拳がカイの目の前にあった


カイ「・・・降参だ」


???「あーららカイのやつ負けちまったよ、どうする姉さん?」


???「決まってるわ、この試合は終わりよ。エンドウさん!急なバカの頼みですみませんでした!この試合はあちらの勝ちで結構です!あとミネトくん!あなたカイの剣握ったでしょ?毒にかかってると思うから治してあげるわ!こっちにおいで!」


ミネト「はい!お願いします!」(戦場だったら死んでるってのは俺も一緒か…)


機械音「勝者!選ばれし4人チーム!」


カイ「おいおいナギサ!そりゃないぜ!」


ナギサ「何言ってんのよ!アンタが無理言って始めた試合で本人が負けたんだから終わりに決まってるでしょ!マモルくんの能力だってみんな見たし私たちの出番は終わりよ!」


カイ「へーい、ミネト!今の借りは必ず返すからな!それまでにもっと強くなっておけよ!!」


こうしてミネトら4人の初めての団体戦は終わったのだった・・・

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