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峰打ち攻撃兵の英雄伝  作者: まぁくん
First Season
24/131

〜24話€ユウの苦悩〜

いろんな事件が起こった初日の夜が明けて、朝方の白い霧が街の周りを包む中、一人の男がフェイブルの街に訪れていた・・・


???「コノミはいるか?」


コノミ「はい、ここに」


???「この街に灰色の気を持つ者がいるのは本当か?」


コノミ「確かではありませんが昨日、体内に滅びの刻印があって目覚めない人がいて、私も能力で消そうとその場に立ち会わせていたんですけど、刻印の数が多すぎて間に合わないと断念していたところ、ある青年がその人の体に触れて少し経つと体内の刻印がほとんど無くなっていたんです」


???「それはただの能力ではないな、おそらく命力だろう。そいつは確実に灰色の気を持っている、もしくは灰色の気が発現する可能性が高い人物だな」


コノミ「シンジさん、やはりここは…」


シンジ「あぁ、ここは確実に戦場になる…なんてったって灰色の気を持つ者が2人も揃ってるんだ。こんな状況をあのデノールのヤツらが見過ごすわけが無い」


コノミ「シンジさんはこれからどうされますか?」


シンジ「プードルに行く。マナトの方も気になるし、俺がここにいるとヤツらを余計に刺激してしまう。なぁに問題はない、ここにはこれだけ強い気を持った連中がたくさんいる。そしてこの大きな気は・・・ずいぶんと成長したな…ユウ」


ユウ「シンジさん!!」


ユウは何かに反応するかのように急に目を覚まし状態を起こした


シュウガ「ん?剣豪、どうかされましたか?」


同室だったシュウガもユウの声で目を覚まし、ユウに声をかけた


ユウ「今のは夢か…いやでも確かにシンジさんの気が…」


シュウガ「ユウさんも昨日の散策でお疲れでしょうから、しっかり今は休息を取ってくださいね。僕はもう少し寝ます…」


シュウガは再び眠りについたが、ユウはもう寝付けなかった

昨日のステラの1件で自分の未熟さにユウは打ちひしがれていた


ユウ「シンジさん…教えてください…俺はもっと強くならなくちゃいけないんだ…」


そう言いながらユウは10年前のことを思い出していた

10年前シンジがコアのデータをスプーンに持ってきていた時のこと

ユウは林の中で1人、自分を鍛えていた

その姿を見たシンジはユウに近寄って声をかけてきた


シンジ『お前すごい振りしてるな!?将来は防衛軍か!?』


ユウ『いえ、僕は侍になりたくて…』(どうせまた笑われるだろうな)


シンジ『侍か!お前はきっと良い侍になるだろうなぁ!俺はシンジ!お前の名前は?』


ユウ『ユウですけど…笑わないんですか?』


シンジ『ユウか!覚えておこう!そして人がなりたいって言ってるものを笑うなんてとんでもない!ただ、確かに今どき侍になるって言うと世間からの理解は薄いかもしれないな…』


ユウ『そうなんです、だからこうして人目につかないところで…』


シンジ『ダメだ!自分がなろうとしているものを堂々と人目に出せないやつに夢を叶えられるわけが無いぞ!』


ユウ『でも…』


シンジ『ユウ!お前いくつだ!?』


ユウ『15ですけど』


シンジ『15か、ならもう気の色は確定してるはずだ!このコアを握ってみろ!』


ユウ『??握れば良いんですね・・・何か黒色に光ってますけど…』


シンジ『おぉ!黒色か!黒色の気はお前が2人目だが強い能力なのは間違いないぞ!ユウの能力は…』


シンジは自分のコアを灰色に光らせて、何かをした後にユウに能力を説明した


シンジ『お前の能力は矛盾だな!最強の矛と最強の盾を使える能力だ!』


ユウ『それってもう最強なんじゃ…』


シンジ『本当にそう思うか?なら俺とここで勝負しようじゃないか、本気でかかってこい』


ユウ『そんなことしたら、シンジさん怪我しちゃいますよ?』


シンジ『まぁやってみれば分かるよ!ちなみにユウは矛盾という言葉の物語を知っているか?』


ユウ『何となくなら知ってます』


シンジ『じゃあユウに質問だ!どんな盾をも貫く最強の矛とどんな矛をも通さない最強の盾、もし片方ではなく両方を手にした者がいたらそいつは最強だと思うか?』


ユウ『そりゃ最強の矛と盾を持ってるんだから…』


シンジ『答えは否だ!』


ユウ(まだ答えてないんですけど…)


シンジ『それを今から証明してやる!能力を使ってみろ!』


ユウ『分かりました、能力発揮!矛盾!』


ユウがそう言うと右手に矛、左手に盾が出てきた


ユウ『刀じゃないのか…』


シンジ『能力を使えば刀でも問題ないぞ!さぁこい!!』


ユウ『おぉ!では参ります!!』


シンジの体を少し当てるぐらいの所に矛で攻撃をしたが・・・


シンジ『まぁそう来るわな』


シンジは能力も使わずその矛を避け、突っ込んできたユウの盾を右手で抑えて左手で軽くユウの頭を叩いた


シンジ『はい、お前の負け』


ユウ『なんで…僕の今までの修行はなんの意味もなかったのか…』


シンジ『違うぞユウ、さっきの質問だが俺はこう思う!最強の武器や最強の能力を持っていた人でもそれを100%自分のものにして使いこなせなければ意味が無いんだ。つまり、全ては最強の体と最強の気の使い方があってこそだ、それが出来ている人こそ最も強い人間だと言える!』


ユウ『つまり僕の修行をしっかり能力に乗せる気の使い方ができれば僕も最強に近づけるってことですか!!』


シンジ『そうだな!あとは自分の気が乗りやすい武器を手に入れることも1つの強くなる道だな!これは侍も同じだろ?お気に入りの自分の刀を見つけるんだ!』


ユウ『それならもう決まってます!』


シンジ『そうか!ならあとは自分でいろいろ試しながら成長していけよ!おじさんは仕事に戻る!またどこかで会おう侍!』


ユウ『はい!ありがとうございました!』


???『ユウさん!何してるんですかー!』


ユウ『おぉ!ソウヒ!お前も侍になる夢諦めるなよ!!』


ソウヒ『急にどうしたんですかユウ兄さん、やる気出しちゃって』


そして、その数日後に10年前のデノールの侵攻が起きて林で鍛えていたユウが道場に戻ると建物が崩れていて道場の仲間たちや師範たちも下敷きになり死んでいた


ユウ『師範ー!!ソウヒー!!』


そこでユウは現状の自分の気持ちと照らし合わせ、寝床から立ち上がり外に出た


ユウ(あの時はまだ自分の力にも自信が持てず、その場にもいなかったおかげもあってトレーニングに明け暮れることで自分を納得させていたけど今回は…クソっ!!これじゃリツさんに何て報告すれば…)


そんな矢先、リツから着信があった


ユウ「はい、ユウです。おはようございますリツさん」


リツ「おはようユウさん。そっちの進捗を聞きたくて電話したんだけど何かありましたか?」


ユウ「リツさん…すいません。ステラさんに怪我を負わせてしまいました」


リツ「・・・容態は?」


ユウは起きたこととその後の対処など、全てをリツに話した


リツ「とりあえずステラは大丈夫だろう、あんまり気にしないで大丈夫ですよ。ただそのミネトって青年は何者ですか?そしてその刻印とやらを消したコノミという女も気になるな…」


ユウ「はい、コノミという人は何か裏がありそうなんで今後も注意して見ておきます。ミネトという青年はプードルがデノールに被害を受けた時に会ったことがありますがおそらく…」


リツ「俺と同じ、灰色の気の持ち主でしょうね」


ユウ「ですね。おそらくステラさんを治した時に使ったのは命力かと」


リツ「ユウさん…気をつけてくださいね。確実にそこは戦場になりますよ」


ユウ「はい…絶対に僕が敵を殲滅します」


リツ「あっきーやひーくんもいるんで、そんなに気負わないでくださいね」


ユウ「リツさん…僕はこの戦場で死ぬかもしれません。何となくそんな気がするんです」


リツ「・・・僕とアルトもこっちの件が終わり次第フェイブルに向かいますので、それまで生きていてください」


ユウ「努力します…」


そして電話を切ったリツはプードルで行動を開始した・・・

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