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峰打ち攻撃兵の英雄伝  作者: まぁくん
First Season
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〜02話€ウチダ・ミネトの実力〜

朝6時に各部屋のタイマーが鳴り響き、朝食が部屋に届く

何も分からないままミネトら4人は食事を済まして部屋で待機していた


コンッコンッ


ミネトの部屋のドアを誰かが叩いた

ミネトは昨日の監視官が訓練の場所に連れていくのだと思い、ドアを開けるとそこには総長のソウマ・ゲンブが立っていた

話があると言うソウマを部屋に入れると


ソウマ「君はウチダ・シンジの息子か?」


ミネト「!!!どうして父の名を!」


ソウマ「やはりそうだったか…君も知っていると思うが君の父ウチダ・シンジは10年前に消息を絶っている」


ミネト「はい、母から聞いています。戦争に巻き込まれたと」


ソウマ「シンジと私はその時同じ部隊に所属していたんだ」


ミネト「!!!総長と父さんが同じ部隊で戦っていた!?」


ソウマ「時間だな…またこの話はゆっくりしよう。訓練は厳しいがお前なら、シンジの息子ならすぐに順応するだろう」


ソウマが部屋を出るとすぐに昨日の監視官が部屋を訪れ訓練の場所に連れていかれた


監視官「ここが我が国が秘密裏に地下に建設した軍事施設アマリリスだ」


そこにはグラウンドやジムやプールなど、あらゆる施設が建設されており、すでに訓練を開始していると思われる似たようなスーツを着ている人達がいた

そしてそのうちの1人の男が4人に近寄ってきた


???「おぉ!君たちが噂の選ばれた優秀な4人だね!僕は君たちの担当を任された二軍部隊、第2小隊隊長エンドウ・ススムだ!他の人より歳はだいぶ上だが気にしないでくれ!君たちは今から僕ら二軍部隊が行っている訓練を一緒に受けてもらう!だがその前にいろいろやることがある!着いてきたまえ!」


そう言うとエンドウは4人を事務所の様な訓練を受けるのとは程遠いオフィスに連れてきた。


アルト「こんな所で訓練なんて冗談でしょ?早く2軍部隊と合流させてくれよ!!」


スドウ・アルトが大声でエンドウに叫んだ


エンドウ「まぁまぁアルトくん、そう焦らないでさ!僕の話を聞いてくれよ!君、例のものをこの子達に渡してくれ!」


そう言ってエンドウはオフィスの事務員に何かを持ってこさせた


エンドウ「君たちには我が国を守るために戦うゲーラーの証であり、君たちの秘められた能力を具現化させる装置でもあるこのミスティールコアを渡す。それを次に渡す戦闘スーツの両手の甲に1つずつ付けてくれ」


そこには灰色の丸い宝石のような物が2つセットで置かれていた

言われた通り4人はスーツに着替えコアを付けた


アルト「なっなんだこれ!!」


アルトのコアが少し黄色く光ったのだ、それと同じようにミズナは青、マモルは緑に光ったがミネトのコアだけは何色にも光らなかった


エンドウ(コアが光らない!?まさか…)


ミネト「エンドウさん、これはいったい…」


エンドウ「ミネトくん…ちょっと僕と今から手合わせしてくれないか?」


突然のエンドウの発言にシーンとなる中


ミネト「良いですよ、やりましょ」


何かを悟ったかのようにミネトは承諾し、重い空気の5人はアマリリスの中央にある1番大きな建物バトルタワーに入り、1つのバトルフィールドを使い模擬戦を行うことになった


???「あれ?エンドウさん誰かと模擬戦すんの?」


エンドウ「カズヤ!!なんでこんな所に!あ!まーた訓練サボってんのか!」


カズヤ「だって~訓練めんどくさいんだもん」


エンドウ「4人とも!こいつは俺より年下で生意気だが本部隊第1小隊隊員であり、ゲーラーの中で2番目に強いと言われている隊員でもあるニイミ・カズヤだ、覚えておくと良いぞ!」


カズヤ「みんなヨロシク~」


実力2位でありながら、驚きのノリの軽さに4人は何も言えずにいたがカズヤは続けて


カズヤ「君、面白そうだね」


そう言ったカズヤが指した指はミズナに向いていた


ミズナ「それはどうゆう…」


戸惑うミズナの言葉をかき消すように


エンドウ「凄いなミズナくん!カズヤが目をつける新人は皆すごい隊員になっているからな!成長が楽しみだな!」


カズヤ「あーエンドウさん、確かにこの子を指して言ったけど他の3人もなかなかだと思うよ。今回の選出されたメンバーはたぶん…あ、これは言うのやめとこうかなっ」


アルト「僕達はどうなんですか!教えてください!!」


カズヤ「へぇ…入ってすぐに自分の評価をこんなに熱心に求めてくるのも面白いね…君名前は?」


アルト「スドウ・アルトです!」


カズヤ「じゃあースドウ!1つだけ教えてやるよ、お前は殻を破るまでは弱いよ」


アルト「なっ…それはどうゆう!」


カズヤ「そろそろ模擬戦始めてよエンドウさん!」


アルトの返答を無視するようにカズヤはエンドウに模擬戦の催促をした


エンドウ「じゃ、始めようかミネトくん」


ミネト「はい、お願いします」


エンドウ「じゃあ一応…両手のミスティールコアに意識を集中させてみてくれ!こんな感じに」


そう言うとエンドウのコアは茶色に光り出した


エンドウ「砂塵の大魔神(さじんのだいまじん)


そうエンドウが言うとエンドウの隣に砂でできた魔人が現れた


エンドウ「僕の能力は砂で何でも創成できる能力だからこんな感じで自分の秘められた能力をコアを使って具現化するんだ!さぁ!ミネトくんもやってみて!」


ミネト「えっと、さっきからやってみてるんですが…やっぱりコアは何色にも光らないですね」


エンドウ「そうか…まぁとりあえず戦ってみよう!」


そう言うとエンドウは魔人にミネトを攻撃させた


ミネト「っ!!」


間一髪で攻撃を避けたが、何回もコアに念を送ってもコアの反応は全く無い


ミネト(これじゃ戦いにならないじゃないか…まてよ、わざわざコイツと戦わなくても良いんじゃないのか?あの人を倒せば良いんだよな?)


ミネトはコアに念を送るのをやめて、いつも通りに相手との距離を詰めるため、魔人の攻撃を避けながらエンドウに全力で走り出した


エンドウ「・・・コイツやっぱりっ!!」


カズヤ(ニヤッ…こりゃ勝負あったな)


ミネト「ここだ!!」


ミネトは全力で走ったスピードを生かして、スライディングで素早く足元に入り監視官にやったように足をすくってエンドウを転ばせた


エンドウ「あー負けた負けた!やっぱお前は灰色の気の持ち主だったか!」


なかなか立ち上がれず困り果てたエンドウが見ている方向を見るとミネトのコアが灰色に光っていた


ミネト「!!つまりこれは…」


カズヤ「そうだ、お前のコアは光っていなかったんじゃない。灰色の光だと付けた時は微量の反応しかしないから分からなかったんだ。」


エンドウ「そして灰色の気の持ち主は僕が知る限り2人目だ」


カズヤ「ウチダ・シンジさんですよね」


ミネト「!!!」


カズヤ「俺もエンドウさんに聞いただけなんだけどな。お前の名前がウチダって聞いてもしやと思ってはいたが本当にお前があの伝説の灰色の戦士ウチダ・シンジさんの息子だったとはな」


アルト「誰なんですか?そのウチダ・シンジさんって、それに灰色の戦士って?」


エンドウ「まっまぁこの話はまたゆっくり話そう!とりあえず君たちにはこれから僕と一緒に2軍部隊が今訓練しているところに行くから僕に着いて来てくれ!あ、カズヤはそろそろ本部隊の訓練に戻れよ!」


カズヤ「そうっすねぇ~面白いもん見せてもらったしそろそろ戻りますわ」


そう言って訓練に向かうカズヤの表情は笑みから一変し、強ばった真顔でその場を後にした・・・

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