野寒布沖夜戦【後編】
25日0時40分、ソ連上陸部隊と護衛艦船を発見し日本海軍は攻撃に移った。
ソ連海軍上陸護衛艦隊司令官-ヴァシリー・ロジェストヴェンスキー少将
「しかし祖国はなんの為に日本と戦っているのだろうか」
このロジェストヴェンスキー少将はベテランの駆逐艦乗りであり日本が
好きな将軍である、その為理由も明かさず日本と戦っている祖国(ソ連)、
中国、北朝鮮、韓国に納得がいかないのであった。
参謀:ポリャコフ
「アメリカ軍も動き出した、勝手に政府転覆などしおってロシアを滅ぼす気か国は」
軍人たちは嫌々戦っている様子であった
「私はこの国と戦いたくない、戦っても意味がないし最後の皇帝がおり
独特の文化を持ったこの日本という国を滅ぼしたくないのだ」
しかし任務を遂行しなければ処刑されてしまう、ロジェストヴェンスキー少将は
嫌々戦うのであった。
一方日本軍は-
「どういう事だソ連軍は思ったほど反抗してこないぞ」
「気をつけろ、露助は恐ろしいからな」
「おい見ろ! 攻撃隊だ!」
「がんばれよー!!」
宗谷303攻撃隊が到着したらしい。
麻衣にとって始めての対艦攻撃である。
「行くぞ!」
中林少佐の掛け声に続き麻衣も行動に移る。
空対艦ミサイルを発射し敵艦を攻撃する。
ソ連軍の反抗も激化してゆく…
1時間後揚陸艦1隻、巡洋艦1隻を撃沈した。
激しい攻撃を受けながらもソ連軍は上陸しようとする。
だが稚内には稚内守備隊が、空には宗谷303攻撃隊が、そして海にはオホーツク艦隊が。
守りは鉄壁であった。
一方ソ連軍は
ゴォォン!!
ロジェストヴェンスキー艦に魚雷が数発命中したようだ。
「閣下! もうこの船は無理です!」
「うむ、総員退艦だ」
(2600年以上の歴史を持つ日本に、我々が勝てるわけないのだ、
せいぜい言える事といえば祖国ロシアは滅びるだろう)
日本海軍の活躍により上陸できたソ連軍はわずかであった。
そのソ連軍も稚内守備隊の前にはかなわなかった。
ソ連側は揚陸艦2隻、巡洋艦1隻が沈没、揚陸艦1隻大破、駆逐艦1隻中破の損害を出た。
日本側は駆逐艦1隻沈没、駆逐艦2隻小破という程度ですんだ。
海戦は日本側の圧勝であった。
また攻撃隊も全機帰還、北海道は守られたのであった。
ロジェストヴェンスキー少将は捕虜にされた。
・
・
・
「…なにぃ? しらないとはホントかね?」
「本当です、私はなぜロシアが戦っているかさっぱりわからないのです」
ロジェストヴェンスキー少将は日本語が上手であったためさくさくと会話が続く。
「…ただ私から言える事はひとつ、今ロシアは共産主義化した、
ただでさえ金欠なんだ、あと数年もすれば金はなくなり戦争は続行できなくなるだろう」
しかし四国はなんの為に戦っているのだろうか?
これらの国の首脳は去年からまったく姿を見せない。
謎は深まるばかりである。
この物語は単なる架空戦記であり現実世界の出来事
などとは一切関係ありません
ご意見・ご感想ありましたらお気軽にどうぞ