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ソ連軍北海道上陸!

 

ドゴァァァァァァァァン!

 ドゴォォォォォォォン!!!


 

バゴァォォォォォォォアアォォォン!!

 

爆弾が次々と投下されそれま建っていた建物は次々破壊され

それまで生きていた人々は世代、性別など関係なしに死んでゆく。

 

「空襲よ!地下に隠れるのよ!!!!」

 

一人の老婆が叫ぶ、きっとその老婆は戦争の記憶が蘇ったのだろう。

どうしていいかわからない麻衣はとりあえずその老婆に従った。

逃げ惑う札幌市民の中には爆撃機に投石するものもいたがあたるわけもないし第一

そこまで届くわけもない。

 

札幌駅周辺にかなりの被害がでたころに日本空軍の戦闘機がやってきた。

千歳から飛びたち今ようやく迎撃にきたのだった。

 

同じ飛行機とて爆撃機と戦闘機では差がありすぎる、

敵の爆撃機は次々と撃墜されていく。

 

しかし敵の爆撃機はジェット機でないためミサイルが使えない。

新米パイロットも中にはいたらしく一機が火を噴いて下に落ちていく。

…といってもパイロットは脱出し無事生還できた。

 

麻衣たちは安心した…と思った次の瞬間最後の一機が麻衣たちがいる近くに爆弾を

投下した。

 

「きゃっ!!」

 

しかしその一機も戦闘機に撃墜され敵の爆撃隊は全滅した。

 

 

しかし札幌市が受けた被害は深刻だった。

まずJR札幌駅が壊滅的なダメージをうけJRはまともに列車を運行できなくなった。

JRタワーなどの建物も破壊され札幌市中心部は大損害をうけた。

 

麻衣は気がついたら瓦礫の中にいた…と言っても結構スペースはありほかにも

倒れている人がいた。

 

「助かったの…?」

 

手を右におくと誰かの手に触れた。

 

「誰?」

 

声をかけても動かない

麻衣は特に部活はやってなかったが2年前まで空手をやっていたため

体力も力もあった。

かけつけてきた強そうなおっさんと一緒に瓦礫を持ち上げると倒れていたのは

澪だった。

 

「み…お?…澪! しっかりして澪!!」

 

しかし返答はない。

その後澪の死亡は確定した。

 

それから一週間後…死者は10万人以上、負傷者は8万人が確認された。

 

麻衣の学校でも何人かが亡くなり近所の方々も数人がなくなった。

父は生還したものの全治1ヶ月の重症を負った。

 

またこの一週間の間に稚内、留萌、函館、青森、秋田、新潟などの都市が爆撃された。

さらに東京にもミサイルが数発落された。

 


この日は北朝鮮がミサイルを発射しそれを軍が迎撃した次の日だ。

まさか翌日の時点ですでに戦いが始まっているとは…

麻衣は大事な友達を一人失いまた近所の親しい人も数人失い

父は大怪我をした。

麻衣の気持ちは悲しみから次第に怒りへとかわっていった。

 

ある日の事だった…

 

「お母さん」

 

「なに? 麻衣?」

 

麻衣はこう母に訊いた。

 

「軍って女の子も入れるの?」

 

「あなたまさか軍人になって戦おうって言うんじゃないよね?」

 

「そうよ、澪や近所の人やお父さんの仇よ!」

 

「まちなさい! 貴方はまだ15歳でしょ、今は勉強のほうが優先だし

 私も母として娘を戦地に送り出したくはないの!」

「お父さんも心配するよ!」

 

「それでも私は戦う!

 これ以上誰も死なせたくないの!」

 

戦後の教育を受けその通りだと思っていた麻衣からは信じられない発言であった。

彼女にとって大切な人が死んだ、もうその光景を見たくない彼女の心には「守りたい」という

ものだけである。

 

数時間ほどの言い争いの末母は納得した。

だがまだ年齢が幼いのではと思った、そう国防軍は16歳から志願兵として軍人に

なれるのであった。

しかし麻衣は

「それでも! 私は守りたいの!」

 

これほど真剣な娘の姿は始めてだった。

そんな話をしていたら衝撃的なニュースが報じられた。

 

「陸軍省より臨時ニュースを申し上げます、ソ連軍が石狩新港から上陸、

 現在我が軍と交戦中であります。」

 

なんとソ連軍が上陸してきたのであった、石狩以外にも稚内、根室などにも上陸を開始した。

 

ブオオォォォォォォ

 

一週間前…聞いたばかりのあの嫌な音が聞こえた。

麻衣の家かせも見えた、爆撃機が近所の真駒内駐屯地を爆撃している。

さらにソ連軍は住宅地にも爆撃を開始した。

 

時は4月13日、「ソ連軍北海道上陸開始」

 

一方軍でもソ連軍を撃退する作戦が考えられていた。

真駒内駐屯地地下壕-

 

師団長高野隆中将は地下壕にこもり部下とともにソ連撃退作戦を考えていた。

 

「今まさに我々の防衛担当区域に敵軍がせめて来た、

 従って我が師団がこのあたりで先陣をきって戦わなければならない」

 

高野隆中将は陸上自衛隊時代からの将軍で

実戦は始めてであるが冷静であるが心優しく部下からも親しまれている将軍である。


「今空軍から連絡が入った、すべての敵爆撃機を撃墜したとの事だ。

 あとは石狩の歩兵と砲兵を主力とした大隊が我々が行動にうつるまで

 持ちこたえられるかだ」

 

そういった後高野中将は地下壕から出て地上に上がった。

 

空軍の活躍で思ったほどの被害ではなかったものの戦車8両、

死者1890名などやはり損害は大きかった。

 

「いくら本州から増援されたとはいえ残り32両の戦車と6000名の歩兵で

 なんとかなりますかね?」

 

「恐らく厳しいだろう、さらに援軍を要請しよう」

 

一方稚内、根室は札幌以上の激戦が繰り広げられていた。

ソ連軍の猛攻と奇襲により稚内市街地が陥落、北の前線は南稚内となった。


根室半島も一部が敵の手に堕ちるという、日本軍は体勢を立て直し反抗に移れるのか?

その頃麻衣は空軍に志願、幼いが今はパイロットが必要と考えた軍は麻衣を採用。

これからパイロットとしての訓練が行われる事になる。

 

麻衣は一人前のパイロットになれるのか?

そして北海道の戦いの行方は? 日本の運命は?


ちょっと唐突だったかな?

ちなみに破壊された戦車のほとんどは74式戦車という

裏設定です、90式戦車じゃなくてよかったです。

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