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それは突然の攻撃であった

 

 

カーテンの合間から朝日が彼女を照らす…

 

 

気持ちのいい朝です。

 

背伸びをしカーテンをあけ日を浴びる、この少女は今日から高校生の

「中根麻衣」

 

麻衣は部屋から出て階段を下りると家族が待っていた。

 

「おはよう麻衣」

「おはようお母さん」

 

そういつもの日常が始まろうとしていた」

 

「おお麻衣! 今日は早いじゃないか!」

「もうお父さんたら…いつまでも親に起こされてる私じゃないの!」

 

ほんとうに平和だった…家は。

 

実はこのアジアの情勢は大きく動いていた。

 

北朝鮮の暴走

中国、韓国に工作の影響で超親北政府誕生。

ロシアがソ連共産党残党のせいで崩壊、第二ソビエト連邦誕生。

 

将来誓いであろう戦争に備え日本も憲法を新たに作りなおし「日本国防軍」と

国防省、軍需省、陸軍省、海軍省、空軍省などの軍に関する省が設置される。

 

だがそんな事、麻衣にとってはどうでもいい事だった。

 

学校-

 

「おぅ!麻衣また同じクラスだねっ!」

「うん!高校でもよろしくね!」

 

麻衣に親しげに話し掛ける彼女は細川澪、語尾をやたら強調しやたらボーイッシュだけど

どこかかわいい、父親はかつての自衛隊でもお偉いさんで今は日本海軍の中将だ。

実はこの高校にギリギリで入学したため先が心配でもある。

 

彼女と過ごすのはなにか楽しい、馬鹿っぽいけど…

 

ちなみに麻衣や澪が住むこの町は札幌という北海道の都市である。

その札幌の真駒内というあたりである。

ここは札幌オリンピックなどで使用された真駒内屋外競技場などがあり

またここにはかつて自衛隊の旅団の基地があったが軍に格上げされ

またロシア軍がせめて来ることも想定し第11師団に格上げされる。

 

もっともこの第11師団は元々師団であったが規模が縮小され旅団となった。

だが緊張がたかまるこの辺の情勢から再び師団に格上げされ兵員も以前の師団と

時よりも大幅に増やされた。

 

学校が終わり麻衣たちは下校する。

 

ガァァァァァ

 

日本軍の装甲車、輸送車が沢山走っていく

 

「すごいね、こんなに沢山走ってる所みたことないぜっ!」

 

「ホント物騒な世の中になったね」

 

「えっ?麻衣はあーゆーのみて安心しないのか?」


「あたりまえでしょ 貴女はお父さんが軍人だから仕方ないけど

 私はこーゆーのあまり好きじゃないの」

 

ゴォォォォォォォォオ

 

今度は空軍の飛行機が飛んでいく。

 

「おおっ! 今度は日本空軍だ! あれはF2支援戦闘機! あっちはF15だよっ!」

 

「はいはいよかったねぇ」

 

麻衣は興味がなかった、感激している澪にあきれていた。

しかしこれだけ毎日軍が活発に動いていると

流石の麻衣も心配になったのである。

「それにしてもここの所ずっと日本の戦闘機とか空飛んでるし戦車も走ってるし

 近時期なにかあるのかな?」

 

「なにかあるもないも北朝鮮や中国、韓国、そしてソ連と戦争になるかも

 しれないんだよ? 特にこの辺は敵にとって戦略上重要そうだからなっ!」


「それって戦争になったら私たちが犠牲になる可能性高いじゃん!」

 

「心配するなって! その為にお国が、軍ががんばってるんだろ?」

 

澪は成績こそ悪いがこういう知識だけはほかの人より詳しいのであった。

…というのも育った環境もあるのだろう。

麻衣は澪の友達だがこればかりはどうも話しについていけないのであった。

 

お互い家が近づいてきた頃澪はこういった。


「そうだ麻衣! 今日午後暇だろ?」

「うん、澪どしたの?」

「街中遊びにいこうよぉ!」

「う〜ん、ここの所勉強ばかりで疲れたしたまには気晴らしということで行こうか、

 いいよ! 1時半自衛隊前駅集合ね」

 

陸軍師団前駅というのは地下鉄南北線の駅、以前は自衛隊前駅という名前

であったが軍になったことと旅団から師団に格上げされたことがきっかけで

こう改称された、文字通り近くに日本陸軍第11師団が駐屯する真駒内駐屯地がある。

彼女たちの家からはこの陸軍師団前駅が最寄の駅である。

 

中根家-


「ただいまー」

 

中根家は共働きで母は7時まで帰ってこない。

家には麻衣の妹で今年から中学生の「愛」がいた。

 

「お姉ちゃんお帰り!」

 

「いい愛、私昼ご飯食べたら友達と遊びにいくからお留守番よろしくね」

 

「わかったよ」

 

いつまでも子ども扱いするなよ…って目でみながらそう愛は答えた。

そして昼ご飯を食べ終わったあと麻衣は即着替えて駅へ向かう。

駅にはすでに澪がいたが定刻だったので特に問題なし、地下鉄にのとりあえず札幌駅へ

向かう。

 

札幌駅-

 

札幌駅はどこから駅なのか迷うくらい店が沢山である。

彼女たちはとりあえず服屋へ行った。

 

「これかわいー、買ってくれよ麻衣ぃ〜」


「あんたにしては女の子っぽい服ね…自分お金で買いなさい」

 

「けちぃ」

 

「ケチじゃありません 普通です」

 

麻衣は保護者のようにこう言ったのだった。

その後どっかの店で買ったまだあったかいから揚げを食べながら南口付近を

歩いていた。

 

「いやぁ! 札幌もかわらないねっ!」

 

「いや変わったから…JRタワーなんてなかったでしょ」

「いやぁ…たしかにそうだけどな ははは」

 

楽しそうに話をしていると上空にわりと大きな飛行機が飛んできた。

音からしてプロペラ機だ。 


「なにあれ?」

 

その飛行機は何かを投下…その投下物は落下しそして爆発した。

 

そう爆弾であった。

人々は叫ぶ…

 

「きゃー!!!!」

「なんじゃありゃぁ!!!」

 

麻衣もびっくりであった

 

「うそ…だよね?」

 

 

まさか地元札幌が攻撃されるとは…はたして麻衣達の運命は?


ちなみに札幌を攻撃したこの爆撃機は

ロシア軍のTu-95という飛行機でソ連時代に開発された

プロペラ機です。

現在も現役です。

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