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神野守の独り言ラジオ「第1回 神野守短編集第1巻収録・雨の中の女」

 え~、皆さんこんにちは! 神野守でございます。これはユーチューブ用に作った原稿でございまして、せっかくなので「小説家になろう」やその他のサイトでも発表したいと思っております。まあ、何と申しましょうか、これは、私の書いた小説を作者自身が説明していくっていうコンセプトでございます。


 作者が自分の作品を説明するってどうなのって、作家の皆さんには言われそうなんですけどね。読者が自由に想像する行為を侵害するんじゃないかって言う批判もあるんじゃないかと思うんですよ。まあ確かに、芸術ってそういうものだろうとは思うんですけどね、でも私の場合は、どちらかって言うと、作者の意図を知りたい人間なんですよね。


 作者がどういう気持ちでその話を書いたのかとか、登場人物の背景なんかを知りたいんですよ。その登場人物にはモデルがいるのか、とかですよね。皆さんはどうでしょう?そういうのって気になりませんか?例えば私なんかは、ドラマ化されたらどの俳優さんがピッタリ合うかなあなんて、考えたりするんですよね。


 まあ、こんな事やる人ってなかなかいないと思うので、まずは実験的にやってみたいと思います。記念すべき第一回は、神野守短編集第一巻に収録されている「雨の中の女」にしたいと思います。これはアマゾンで電子書籍が発売されておりますが、皆さん、買っていただけましたでしょうか? まあ、実際、買ってくださった方は少ないと思いますけどね。


 無名の作家の本を、二百五十円も出して買う人ってのは、なかなかいらっしゃいませんよね。そんな中でも、買ってくださった方、どうもありがとうございました。本当に感謝しております。まあ、少しでも関心持っていただきたいと言うのが本音なんですけどね。


 え~、この「雨の中の女」はですね、以前に「小説家になろう」や「カクヨム」なんかに投稿しておりました。どうでしょう? 覚えていらっしゃいますか? 読んだ事ないよって方がほとんどですよね。電子書籍を出版する際に、アマゾン独占販売って事だったので、ネット上からは削除いたしました。なので、今は見る事は出来ません。申し訳ありませんねえ、ほんと。


 まあそう言うわけで、ここで少し説明をさせていただこうと思います。「雨の中の女」という題名ですが、作者としては割と気に入っております。女って響きだけで、何となく妖しいものがありますよね。そして、雨の中ですからね。この女性は、雨が降っているのに傘をさしていません。当然、濡れております。風邪引かないか、ちょっと心配ですけどね。


 そしてこれがまた、時間帯が夜なんです。舞台は東京の住宅街。彼女は白い服を着ているんですけど、それにはまた理由があるんですよね。白い服を着た女と言いますと、私なんかは貞子を思い浮かべるんですが。まあ、それは置いといて、白い服にしたのは、暗い夜道で、しかも雨の中、車を運転する人に見つけてもらいたかったんですねえ。まあ、赤い服でも目立つのかも知れませんが、白なら、確実に目立ちますよね?


 彼女は、夜中の住宅街で、ある男性を待っていました。彼の名前は雄一郎。東京の大手建設会社の営業マンで、年齢は四十歳。出身は群馬県前橋市。実家は地元の名士で、父は一代で建設会社を興し、県会議員も努めています。彼は次男で、長男が父の後を継いで会社を経営しています。


 今考えると、彼は次男なのに雄一郎って言うんですね。まあ、父の名前も兄の名前も書いてないので、作者としては深く考えないでつけた名前だったんでしょうね。何故、実家が群馬県前橋なのかって言いますと、作者が前橋が好きなんですね。住んだ事はありませんが、なんか雰囲気が好きなんです。


 雄一郎には、七歳年下で結婚十年目になる妻の景子がいます。景子は、二十三で結婚して、現在は三十歳になります。なかなか子宝に恵まれないので、前橋の実家に帰省するのが景子は憂鬱なんですよね。夫の母から「子どもは作らないの?」って言われるのが辛いんですよ。


 雄一郎は、家庭よりも仕事を優先する、出世しか頭にない人間です。休日も接待のために出掛けるような男です。結婚したての頃は優しかったんですけどね、今はもうただの同居人になってるんですよ。義理の両親が買ってくれたマンションに住んで家賃もいりませんし、生活費だって貯金が出来るくらい充分にもらっているので、生活には困らないんですけどね、女盛りの景子にとっては、な~んか物足りない日々なんですよね。


 そんな景子には夢があるんです。景子の趣味は油絵を描く事なんですけど、夫がいない時はキャンパスに向かって絵を描いています。絵画教室で本格的な指導も受けていて、いつかはフランスで絵を描くっていうのが景子の夢なんです。


 そんな景子には、夫に言えない秘密があるんです。それは、絵画教室で景子に絵を教えている年下の飯山悟志との密会なんですね。まだ肉体関係はないんですけど、精神的に深く結びついているんですね、この二人は。経済的な面においては雄一郎なんですけど、精神的な喜びを考えると、景子は飯山を選びたいところなんです。


 さあ、こういう時、皆さんならどうしますか? 生活の安定を求めて雄一郎との結婚生活を続けるか、それとも、夫とはスパッと別れて、恋人と新しい生活を始めるか? 


 景子がどんな決断を下すのか、気になるところですよね。ヒントとしては、景子は結構頭の良い女性なんです。そこでポイントになるのが、冒頭にお話した、雨が降る夜中に道端で佇む、白い服の女です。彼女はいったい何者なのか? その辺は、ネタバレになってしまうのでお話出来ません。


 あるネットの記事を読んで、こんな職業があるんだなあと驚いた時に思いついた話なんです。ですから、実際に現実の世界で起こっていそうな話なんですよね。まあ、ここまでしか言えません。もしよろしければ「神野守短編集第一巻 雨の中の女」を買っていただければありがたいと思います。


 詳しくお話出来なくてすいません。アマゾンさんに怒られてしまいますので。神野守の独り言ラジオ第一回目は「雨の中の女」でした。今後も続けていきますので、よろしくお願いいたします。

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