陣営参加A
やっと人影を見ることが出来た。俺は駆け寄って声をかけた。
「すみません。大丈夫ですか。隣町の病院まで頑張ってくだ...」
「Je suis John. Je habite...」
そいつは振り向いた。俺が見たこともないような奴だった。姿かたちは人間だが、聞いたこともないような言葉を話す。何よりも、肌が炭の様に黒かった。怖い。
俺は一目散に逃げた。焼け落ちたビル跡に逃げた後、俺は電話をかけた。あの番号だ。
「もしもし。助けて下さい。黒い化物が襲って来るんです。」
「Time is field.You play to win the game.」
意味が解らない。時は草原?勝つ為に戦え?突然、電話が切れた。一台の車がこちらに向かってくる。
「乗リナサイ。」
女が車のドアを空けた。ドイツ系の長身の金髪の女だ。後部座席には子供が居るようだ。戦え、か。俺はその車に乗り込んだ。バン。助手席のドアを閉めた。そこにはAK47が。露助の武器だが仕方ない。
「彼奴に発砲しなさい。Gold Steinから話は聞いたわ。」
車は黒い男へと向かう。俺は窓を開け黒い男へとAKの引き金を引いた。
バンバン!じゃないんだな。乾いた発砲音。男は倒れた。直後、男が腰から溶け出した。女は窓を閉める。内部換気、の横の見慣れないボタンを押した。車は男から離れていく。
直後、男の死体の周りに人が集まってきた。いや、人にしては、デカい...。車は空港跡へ向かった。