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トランプ戦争  作者: グランダルメ
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ゾンビ襲来

 新しい現代戦を描きたかった。皆で考えて欲しい。

情報統制が進んだ時代、世界は二つに二分された。


 旧中国を盟主とする西側諸国と、旧イギリスを中心とした東側諸国である。


 西側諸国は、バイオテクノロジーに優れており、クローン、医療において最先端な資本主義ブロックであった。


 一方の社会主義諸国は、ICTに優れており、計画経済と人工知能に優れていた。


 戦争が起きた。発端は、シンガポール帝国からの核攻撃である。彼らは、少ない資源と大量の難民と云う苦しみを打開する為に、世界に戦争を仕掛けた。

 エリートのみが生き残れば良い。それが指導者のリー家の家訓だった。彼らはエリートを代々海底の基地にコールドスリープさせた。何故、この時代に旧世代の核兵器を用いたか。それは世界人口削減が政府の目標だから。シンガポールが難民を受け入れた時代からの計画だった。


 世界中の国々がこれに化学兵器で反撃した。報復の連鎖の中で生き残ったのは、ネオイージスシステムを持つ東側と、再生医療に優れた西側だった。


 第一章 少年キバラシュタシュ


 2040年1月30日、雨が降る夜だった。俺は仕事を終え、帰宅しようと慣れた道を歩く。届かなかった夢、諦めた栄光。社会人になっても中々割り切りはつかないもんだな。地味な仕事で、上司に怒られる冷めた日々。なのに学生と違い身分保証は無いと来た。ただ最悪を恐れ、ただ生きる日々。これがあの日夢見た社会人生活か。


 俺はため息を付き、家のドアを開ける。あの頃が良い。あの頃のが良かった。あの日に帰りたい。いっそ帰れないなら早く死んでしまいたいものだ。若しくはこの日々が吹き飛ばないか。そんなことを思いながら。


 俺はまたしても後悔した。愚痴は墓場まで持っていくものだ。

 

 俺は冷凍焼売をレンジで調理し、食べた。晩飯。母が用意したものだ。しばらくネットで一人暮らしについてのサイトを漁っていた。22時。まだ母は帰らない。携帯を見る。母の連絡先が電話帳に、無い。代わりに、文字化けした連絡先が。


Gold Stein 000-※※※※


 その時、窓の向こうが青く染まった。そして、轟音。俺は布団に隠れた。窓ガラスが割れる。破片が布団に降り注いだ。何が起きたんだ。


 俺は着換え、携帯とパソコンを持って外に出た。隣町ブダペストが吹き飛んでいた。跡形もなく。俺はあの電話番号に電話をかけた。トゥルルルル。


 カチャ。『I hope you keep freedom. Two plus two is not five. ...』


 英語だ。あぁ、勉強しとけば良かった。


 ピピッ。音が鳴った。


 『... 優れた人間だけが生き残れば良い。』


 今、ハンガリー語だ。聞こえた。


 顔を上げた。すると、遠くで倒れた人間が起き上がったのが見えた。俺はそこへ駆け寄った。

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