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小料理 タヌキ屋 2  作者: まんまるムーン
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 週末、俺はホームセンターに来ていた。部屋に置く観葉植物を探しに来たのだった。


買おうと思っている観葉植物は、あらかじめネットで調べた。とりあえず手入れが簡単で、高さのある物と上から垂れ下がってくるタイプの物で、見た目が柔らかい印象のウンベラータとポトスがいいかなと思っていた。


「それ、最近人気で、育てやすいしおすすめですよ。」


ウンベラータの木を見ていると、後ろから若い男性店員が話しかけてきた。


「葉の形もハートみたいで、なんか恋愛運もアップしそうな感じしません?」


「あ…ほんとだ。ハートの形してる!」


五十嵐君という若い店員は、手入れや剪定、植え替えの仕方など、丁寧に教えてくれた。


「ポトスだったら上から吊り下げたらどうですか?」


「でも、それだったら受け皿どうしたらいいの?」


「ポトスの下に大きめの植物を置くんですよ。ポトスにあげた水がそのまま落ちて下の植物の水やりも一度で済んでしまう! 一石二鳥!」


「五十嵐君っ! 賢いね~!」


観葉植物談義で盛り上がり、俺たちは一気に親しくなった。そして五十嵐君はちょっと待っててくださいと言い、後ろに引っ込んで、しばらくしてカウンターの奥からコーヒーを持って現れた。


「ハンドドリップで入れてきましたぁ~」


「いいのぉ~、職場で?」


「いいんですよ。僕ここ、かなり任されているので。」


コーヒーを飲みながら話しているうちに、五十嵐君の趣味はアウトドアだということを知った。俺も登山はもちろんアウトドア全般が好きで、昔はよくキャンプにも言っていたということを話したら、今度一緒に行きませんかという事になった。


「浩平さんがキャンプ行っていたのって、10年くらい前ですよね? だったらきっとカルチャーショック受けますよ!」


「そんなに違うの?」


「まぁ…一種の社交場でもあります。」



「そうなんだ…」





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