方法:b
ここ、トンボ王国では、
「多数決法」
というものが存在し、絶対にそれに従わなければならない。
という法律があり、最近、多数決によってできた新しい法律でもある。
そして、多数決の時代が始まった。
「まず、戦争がない平和な世界にしたいと思う人は手を挙げてください。」
「83万対0 賛成多数で決まりました。よって、戦争を行なった者またはそれに関わった者は全員死刑。」
そして、戦争をする者はいなくなり、しばらくして、ある人がこう言った。
「死刑をなくそう。そうすればちゃんと人権が尊重される。」
「では、死刑を廃止にしたいと思う人は挙手をおねがいします。」
「41万対42万 反対多数によって決定しました。よって、賛成の41万人の人は、国の反逆者として、即刻死刑。」
その後、ある人がある提案をした。
「いちいち決をとるのは時間の無駄だ。だから多数決で誰かを選んで、その人にしばらくの間決定権をもたせて、何もかもその人に決めさせたらどうだろう?」
「では、誰がいいか多数決で決めます。」
そして、4票入った、ポルトというヒトに決定した。
「私が投票によって選ばれた、ポルトです。それでは、新しい国の政策として、私に票を入れなかった人は、私にはむかった、つまり、国の反逆者として即死刑にします。」
次の日、死刑もすぐに終わり、残りの4人の人たちは決をとり、4対0で、ポルトは要注意人物ということで、死刑にすることが決まった。
そして、長い年月が過ぎ、あるひとりの男が、この国をおとずれた。




