裏切りの始まり
瑠「ねぇ、羅夢は狙わないの?テッペン。」
羅「テッペンって?」
瑠「ウチの学校、体育館裏に倉庫があるでしょ?そこは名無しの部室で、うちの学校のヤンキーたちが集まるところ。実際、そこの部長とれば生徒はみ~んな自由自在。」
羅「そんなとこ、入るわけないじゃん」
瑠「そこの部に入るためには、まず下っ端たち、そのあと四天王とか言われてる4人、副部長、部長を倒したら新しい部長が生まれるわけ。」
羅「へぇ~」
(そういえば中学の時そんな感じのテッペンにいたなぁ)
瑞「へぇー面白そーじゃん!!それって男子も入れるわけ?」
瑠「あっ瑞生君!!男子も全然OK。でも、男子の部長は見たことないなぁ」
瑞「やっぱ、女が最強ってわけか…」
瑠「でも、瑞生君って来た頃ぶっ飛ばしたんじゃなかったの?喧嘩上等の人たち。」
瑞「俺がぶっ飛ばしたのは、校舎でうろついてるヤバそうなやつだけ。倉庫には行ってない」
瑠「そっかぁ…あの人たちは登下校の時間以外倉庫から出ないもんねー」
羅「授業受けてないって事?」
瑠「そうみたい。先生たちも怖くて何も言えないらしいよ」
瑞「よし。俺が革命起こしてやる」
羅「革命起こすって?」
瑞「俺が部長倒してそこの部全員に授業に出れと言ってやる。」
羅「やめときなって」
瑠「そうだよ…下っ端だけでも30人いて、四天王のところに行き着くまでが大変らしいから。」
羅「…瑠海ちゃん。瑠海ちゃんなんでしょ?」
瑠「えっ何が?」
羅「瑠海ちゃんが、そこの部の部長なんでしょ?」
瑞「羅夢!お前何言って…」
瑠「えっ何言ってるの?羅夢。さっきも言ったけど、そこの部は全員授業に出てないらしいって言ったじゃん」
羅「それが噂で知ったんなら詳しすぎない?部長だったら全員の状態を知ってて当然だし。」
瑠「それに、あたし喧嘩しないし。ってか、出来ないし。」
羅「そんなもウソだよ。瑠海ちゃんの手を見れば分かるじゃない手の第二関節と付け根にアザが出来てるし。」
瑠「バレたんならしょうがねぇ。トップの座はあんたなんかには渡さねぇから。」
そう言って瑠海は立ち去った。
羅「どうするの?瑞生は。クラスメイト相手にやれるの?」
瑞「考え中。」