プロローグ2〜ざまぁの神の日常〜
本日2話目です
ざまぁの神として仕事を始めるまでの天界の日常のお話しです。可愛い末っ子に振り回される兄姉神達をご覧あれ。
僕は生まれたての神様なんだ。
人々の願いによって新しい神様が生まれることがあるんだって。
僕のお名前はね『ざまぁの神』っていうんだよ。
他の神様達からは"ザマちゃん"っていう愛称で呼ばれたりするんだ。
僕は末っ子だから、お兄ちゃんやお姉ちゃんの神様達がいーっつぱいいるんだよ。
毎日僕の神殿に遊びに来てくれるの。
それでね、頭をなでなでしたり、僕のプクプクほっぺをつんつんしたりするんだよ。
みんなすっごく可愛がってくれるんだ!
あっ、僕の住んでる神殿を紹介するね。
いろんなお色の柱で、お花と動物さんの彫刻がとっても可愛いいんだ。
それからね、滑り台があって、お部屋の中にはブランコもあるすっっごい神殿なの!
いいでしょう!
今は毎日、天界や下界のことをお勉強しているところ。
お父さまからは「生まれたばかりだから、ゆっくりと体を慣らしながらをお勉強しなさい」って言われてるの。
ちゃんとお勉強したら、神様としてお仕事していいよっていう任命式があるんだって。
早く一人前の神様になりたいな。
お仕事も楽しみだな〜。
「ザマちゃーん、今日もお散歩に行きましょう。ユニコーンの森に行ってみませんこと?」
「いや、ドラゴン山脈に行こうぜ!男なら格好いいドラゴン一択だぜ。」
あっ!美の神のお姉ちゃんと剣術の神のお兄ちゃんがお散歩のお誘いに来てくれた!
なんか睨み合って小ちゃい雷がバチバチしてる気がするけど僕の見間違いだよねきっと。
美の神のお姉ちゃんは、ピンクブロンドのお髪ですっごい美人さん。
僕を抱っこして深呼吸するのが好きらしくて、いっぱい抱っこしてくれるんだよ。
でもね、しょっちゅう「とうとい…」って呟いてクラクラしてるの。
お身体わるいのかな?大丈夫かなぁ?
剣術の神のお兄ちゃんは真っ赤なお髪と金色の瞳がとっても格好いいの!
他のお兄ちゃん達からは脳筋って呼ばれてるよ。
脳筋ってよく分かんないけど、僕も脳筋になったらカッコよくなれるかなぁ。
朝ごはんの後は、毎日お散歩に行くんだよ。
これも天界を知るためのお勉強なんだ。
最初の頃はお兄ちゃんお姉ちゃん達50柱くらいと一緒に行ってたんたけど、お父さまに神数が多すぎるって怒られちゃったんだって。
だから順番に行くことにしたみたい。
でもね、美の神のお姉ちゃんとは毎日のようにお散歩してるから、なんでか聞いてみたの。
そしたらね「大人の戦いは非情になった者が勝つのよ」って教えてくれたけど、よくわかんないや。
大人になったら分かるかなぁ。
あっ、今日の行き先決めなきゃ!
「りょーほーいきたいでしゅー」
ユニコーンさんにもドラゴンさんにも会いたいからね。
ふふふ。僕は欲張りさんなのだ。
今日は2箇所に行くから瞬間移動で出発。
いつもは抱っこしてもらって、ばひゅーんって飛んで行くんだけど今日はヒュンって行くの。
少し前に他のお兄ちゃんが「歩くから散歩と言うはずなんだが…」とかブツブツ言っていたけど、僕はばひゅーんが大好きだからいいよね。
ただいまー。
ユニコーンさんは綺麗で、ドラゴンさんはとっても格好良かったよ。
お散歩の後はお勉強。
途中でおやつを食べたり遊んだりしながら、色んな事を教えてもらうの。
前にね、お遊びのお時間が多いから「お勉強しなくても平気?」って真実の神お兄ちゃんに聞いてみたことがあるんだけど「子供は遊びも勉強なんだよ」って教えてくれたんだ。
だからお勉強もお遊びもいっぱい頑張ってるんだ!
今日は何のお勉強かなぁ?
「今日は滑舌の勉強やで!
神として人間達に神託をすることこもあるさかいな。
滑舌が悪いと伝わらないかもしれへんから大事な勉強やぞぉ。」
「あい。がんばりましゅ!」
よーし、今日もがんばるぞー。
今日の先生は、いつも賑やかでおもしろい話し方の演芸の神のお兄ちゃん。
目がチカチカするくらいキランキランのおもしろいお洋服なの。
僕も着てみたいんだけど、お姉ちゃん達全員が泣いて反対するから諦めたの。しょぼーん。
「ほな、大きい声でワイのあとに続くんやで。
『あえいうえおあお』リピートアフタミーや。」
「あへひうへおあお」
ちゃんと大きいお声で言えたよ!
でも、お兄ちゃんを見たらなんだか表情が無くなってる……。
不安になった僕は、ちょっとウルウルしたお目目でお兄ちゃんを見上げた。
「…だめでちたか?」
「ぐはぁ……ウルウル上目遣いきたー!これが可愛いビーム…なんて破壊力や…」
お胸を押さえながら小さい声でなんか言ってるけどよく聞こえなかったよ。
痛い痛いになっちゃったのかなあ。心配。
「大丈夫や!あまりに上手で驚いただけや。ほな次はもう少しゆっくりいくで。
『あ・え・い・う・え・お・あ・お』、よし一語ずつ丁寧にやで。」
「あい!
あ・へ・ひ・ふ・へ・ほ・あ・ほ!」
「……な、なぜ酷くなるんだ…しかも最後はアホだと?オチまで完璧……強敵や…」
お兄ちゃんがまたブツブツ言ってる。
どうかな上手に出来たかな。
「お前は天才や!だが天才も努力を惜しんだらアカン。練習を続けるぞ!」
「あい!」
僕は嬉しくなってピーンってお手てを大きくあげて、滑舌の練習を続けたんだ。
周りで見ていたお姉ちゃん達が「演芸の神も完全に落ちたわね」「あのおちゃらけ男のスンとした真顔なんて始めて見たよ」「これで芸の境地とやらに近づけたんじゃない?」なんか色々言っているけどよく聞こえないや。
いけない、よそ見しちゃダメだよね滑舌の練習頑張るぞー!
ふう終わったぁ。今日も一日楽しかったな。
お兄ちゃんもお姉ちゃんもとっても優しくて、僕は毎日すっごく幸せだよ。
◇◇◇
僕が生まれてから6ヶ月。
今日はお父さま…じゃなかった、創造神様から新しい神として認められる任命式があるんだ。
これが終わると一人前の神様になるんだよ。えっへん!
任命式はお隣にある創造神様の神殿でするんだよ。
創造神の神殿は僕のおうちと似てるけど、すっごく大きいの。
柱も100mくらいあって綺麗な彫刻があるの。僕のおうちの柱は10mくらいだから、なんと10倍だよ!
すっごいんだから!
いよいよ儀式が始まるよ。
僕が生まれた祭壇の前には既に創造神様がいる。
お名前を呼ばれたのでお返事して僕も祭壇の前に進む。
「人の願いより生まれし新たなる子『ざまぁの神』よ。偉大なる神となることを期待する。」
「あい。がんばりましゅ。」
僕はお手てをあげて、大きい声で答えたよ。
創造神様は僕を見ながらニコニコ顔でうなずいて、その両手からキラキラの光の粒を振りまいて僕にかけてくれたんだ。
期待に答えられるように頑張らなきゃ。
僕は小さなお手てを握りしめて、やる気を漲らせる。
信仰心をたくさん集めれば、体も大きくなるってお兄ちゃん達が言っていたから、早く信仰心を集めて大きくなるぞぉ。
よーし、お仕事して信者を集めなきゃ。
このまえ下界を覗いていたら、僕の助けが必要そうなお姉さんがいたんだ。
婚約破棄?ってのをされて牢屋に入れられちゃったの。
悪いことしてないのに酷いよね。
僕の最初のお仕事はあのお姉さんに酷い事した人達にざまぁすることに決めたよ!
お姉さん待っててね。
もう一話挟んでから本編が始まります。
おつきあいくださいませ。
明日からは毎日1話すつ投稿予定です。




