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里下がり
そんなこんなで、定子様の女房たちも落ち着かないことこの上ない。
聞きたくもない話を聞くし、考えたくもない状況になっていく。耐えられず、里下がりを申し出る者も出てきた。
清少納言も、里下がりするという。私も、一度令和の世界に戻ろう。
 
ちょうど、あかりセンパイももどっていて、いろいろ話ができた。藤原道綱は、あまり冴えないおじさんだという意見は一致した。道綱の母は、あかりセンパイによると、才女で美魔女だそうだ。正妻ではないが、道長の父に愛され、手を焼かされている、存在感のある女性で、身近にいるととっても興味深いそうだ。なるほど。
ももの義経サマ愛も健在で、たっぷり押し発言を聞かされた。
私も、清少納言の視点の鋭さや、機知に富んだ会話、中の関白家一家の、イケメンぞろいなこと、定子様の高貴で美しい様について思う存分語った。図書館で、歴史や枕草子についても調べた。
清少納言が里下がりしているとき、定子様がなぜか畳をこっそりプレゼントした話を見つけて笑ってしまった。
英気も養ったし。もう一度、平安時代に行くか。
 




