作戦会議
無事に特別クラス選別テストも終わり数日たった
僕は寮のベットに横たわり本を読んでいた
「セイラ、そろそろ時間だよ」
カルネがベットに上がってそう言った
この学校はクラスメート二人一組になって寮で生活することになっていた
そしてくじでカルネと一緒になった
「うん、わかった」
そう言い僕はベットを降り着替えをした
「ねぇねぇ今日は何するんだろうね」
僕らは話をしながら廊下を歩き教室に向かった
「カルネ話を聞いていなかったんですか。今日は1週間後の魔物合同殲滅作戦の話し合いですよ」
「あぁ、めんどくさいね。戦略級大型魔法で消し飛ばすだけだったら楽なのに」
「同感です。所詮、低級アンデットぐらいしかいなんですから」
昨日ヘイリック先生が帰り際に告げてきた
「皆さん、ご報告です。1週間後王都中央騎士団と合同で殲滅作戦を実行します。内容は後ほど」
なんでもこの学校の習慣で一年に一回魔物の被害が多かった地域に学校と騎士団が出向き合同で魔物達を殲滅するらしい
確か、王都中央騎士団には姉のアイリスが所属していた
それを思い出した僕はその話を聞いた後、姉に手紙を出した
そして今、僕らは学校の大聖堂に来ていた
そこには騎士と学校の教員が数名いた
そして中央にいる一人の騎士が大きな声で喋り始めた
「諸君、よく集まってくれた。私は王都中央騎士団第三支部軍長キャシー・シッツだ
君たちには、今度の死奏岬の殲滅作戦に合同で参加してもらう。よろしく」
そう言って拳を胸の前に起き挨拶をした
そして順調に会議が進んでいった
僕らのクラスは東西南北のポイントの中、西側の配置なった
しかし僕とカルネは他よりレベルが高いことから最初は死奏岬にある街ソウルタウンにある対策本部で待機
を命じられた
東西南北の隊に何かあったらそこが全滅する前に到着し隊を立て直すことが僕らの任務らしい
「ねぇねぇ、何で私達は待機なんですか?」
「この決断は私と副団長の決定だ。覆ることはない」
「なら、私はこの作戦に参加しない。誰かの尻拭いはしない。そもそも私達が前線に行けば私とセイラの役目はいらない」
「ほう、そこまで言うならやってみろ。私が直々に相手をしよう」
今まで後ろに控え静かにしていた副団長が剣を抜きそういった
「おい、副団長そんなに急にできるわけ無いだろう」
団長が止めようとするがその挑発にカルネが乗り
「いいよ、その自信噛み砕いてあげる」
そうして二人の一騎打ちが決まった
その二人は大聖堂の隣りにある訓練場に移動した
二人は静かに刻が来るのを待っていた
「初め」
立会人が宣言すると同時に二人は同時に走り出した
「剣士に魔法は可愛そうだから拳で相手してあげる」
「私を舐めているのか?なら君は私に一生勝てないよ」
そう軽口を叩きながら激しい打ち合いをした
(確かに、このままやれば私は負ける。でもこのまま打ち合えばこいつは魔法の対策を甘くするその瞬間に)
(うそ⁉私の剣をただの拳で牽制し続けるなんて、でもまだ本気を出してないから少し油断した隙に)
互いが高速で思考を巡らせ考えている内戦いは苛烈を増しそしてついに互いに待ちわびた時が
(いける、この隙に)
(きた、ここだ)
「終末」
「閃光の舞」
その瞬間、周りには目を開けることができないほどの光と爆発音が降り注いだ
光と煙が消えた後、ふたりとも笑いながら倒れていた
「いやー疲れた。まさか相打ちとはね」
「フフ、そうだな。まさか子供相手に相打ちとは思ってもなかった」
「でも君すごいね。この技セイラが初めて防御魔法を使った魔法なのに君は真正面から受けるなんて」
「私こそこの技は軍長に初めて傷を負わせた技なのに君はそれを正面から」
「違うよ正面から受けたんじゃない、私の終末終末は指定した範囲の空間を破壊破壊して空間を抉ったから剣が私のとこまで届かなかったんだよ」
「フッ何だそれ私の負けじゃないか」
「じゃあ私達も前線に言って良い?」
「まぁ良いだろう約束だしな」
「ヤッターあとでセイラに報告しよっと」
そういってカルネは走って部屋に帰ってきた
一方その頃セイラはあのままあそこにいると面倒になると感じ大図書室で本を読んでいた
大図書室はセイラのお気に入りの場所となっていた
ここは選抜テストが終わり学校内を案内されたときに紹介された場所だ
その後、セイラは休み時間や放課後に大図書室に毎回寄るようになっていた
「君、毎日その席で本を読んでいるけど何を読んでいるんだ?」
後ろからそんな声が聞こえたしかし振り返ってもそこに人はいなっかた
「下だ下を見ろ」
下を向くとそこには小さな人が立っていた