表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ばけもの子供の物語

ばけもの子供の物語 楽園

作者: リィズ・ブランディシュカ



 人々から虐げられるばけものの子供たち。


 彼らは、人の世界から逃げて、とある場所にたどり着く。


 そこは人間はやってこれない場所。





 ばけものたちのための楽園。





 楽園にたどりつけた者たちはみんな幸せ。


「ここに来れてよかったよ、誰かに石をなげられないんだから」


 ばけものの少年は嬉しそうに微笑む。


「ここにたどり着けてよかったわ。誰かに鞭で打たれることがないんだから」


 ばけものの少女も嬉しそうに微笑む。


「悪口を言われたりしない」

「のけものにされたりしない」

「ひとりぼっちにならずに済すむ」


 たくさんの子供達が、口々にそう言って笑っている。


 そんな子供たちの首には首輪がついている。


「「「大人には決してなれないけど、ささいなことだよね」」」







 楽園の管理者は、成人したばけものをあつめる。


 その場所はエネルギーをつくる施設。


 集められた者たちは二度と、そこから出ることができない。


 ばけものにはものすごい力が秘められている。


 だからその場所では、ばけものの強い力を人間の世界で使うエネルギーにかえていく。






「ここは、ばけものたちの楽園だ。大人になるまでは守ってあげるから、その後は後からやってくるほかの子供たちのために、命を差し出すんだよ」


 ばけものの子供たちは大喜び。


 今までは、大人になるまで生きられるか分からなかったから。


 大人になるまでは確実に生きられると知って。大喜び。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ