第1話:初めての恋愛体験
少女マンガ家を目指す、夏本 茜梨 (16) いくら投稿しても採用されずあきらめかける茜梨。 採用されない理由が 恋愛ものを1つもかいていないかららしい。 茜梨は恋愛というものを生まれて1回もしたことがない。しかし、そんな時に救いの飴が…
「はぁ〜・・・。」
私は
「神様」をしんじない。というより、しんじられない。のほうが正しいかも。
「今回もだめだったよぉ〜。」
「当たり前だよ、そう簡単に採用されるわけないでしょぉ〜」
「そうだけど〜」
私、夏本 茜梨(16歳)は少女マンガを書いています。まだ、デビューはしていないけど、結構がんばってます。
「だいたいさぁ〜茜梨のマンガって、
「恋」っていうものがないよねぇ〜」
「恋ですかぁ〜。私そっち系じゃないしぃ〜」
私がマンガを書いている事は大親友の真由美しかしらない。
いつも、原稿ができると真由美にみせる。
「え〜、でも、茜梨、顔はまぁまぁいいんだよ。」
「まぁまぁって・・」
「しかも、B組の細田くんが茜梨の事好きだって〜」
「きもっ!」
「なんでさぁ〜!!細田くんって人気じゃん!そんなにじゃないけど;」「とにかく、私は恋なんてしないし、書かないからね!!じゃ!」
あんな事いったけど、恋っていうのも書こうかな♪
キ―ンコ―ンカ―ンコ―ン ※チャイムの音
「ばいば〜い!茜梨〜!」
「うん。ばいばい!」
はぁ〜。今度のマンガはどんな物語にしよ〜う・・・;
あ・・・れっ?こんな店あったけ?
「なんか、うすぐら〜い。しかも、あやしげ;」「そんな事ないよ。はいってみな!気にいるのあるかもよ!!」
あっ・・・!聞こえてたんだ;それにしても、優しそうな人。男なのに、髪の毛が少しながい。まぁ、はいってみるかぁ・・・。
「ちょとだけ・・・」
「本当かぁ!?」
なんか嬉しそう。なんでだろう・・・。 この人の笑顔を見ると心が吸い込まれる感じがする・・・。
「いらっしゃいませ!」わぁ・・・すごいおしゃれな店。外からみたのとちがう・・・。
「うわぁ・・・すごいですね!とってもキレイ」
「だろ!」
「あのシュシュカワイイなぁ・・あっ!でもあのシャ―ペン書きやすそうだなぁ〜。」
「気にいったのあったか?」
「えっ!うん!このシャ―ペンを買おうか・・・」
恋を体験できる飴?
「あぁ!それ気になったか!!それはな、夜寝る前にその飴をなめると、夢の中で恋愛体験ができるってわけ!」
「へぇ〜・・・」
すごい!でもあんまり信じられない・・・。
まぁ、買ってみるかぁ!
「じゃあこれを!!」
「はいよ。」
「今日さっそくやってみようと♪」
「やってみるといいよ!じゃあ、700円のところを、特別に500円にしちゃうし!!」
「えっ!?いいんですかぁ!!」
「全然OKだし!!」
「ありがとうごさいます!!」この人見た目もやさしいけど、中身もやさしい人だなぁ…。
「ありがとうございましたぁ!!また来いよ!」
「うん!!バイバイ!」やさしかったなぁ…
あの人。ドキッ
って私何ドキドキしてんだしぃ!
この飴…本当に効くんかな…。
夜
とうとう夜だぁ…。
やってみよう…。
パクッ
「おやすみ!」
ドスンッ
「いってててぇ…って、ここって…」
校舎の横にある体育館、鳥のいないでかい鳥小屋って…
「うちの学校!?」
あぁ…本当だったんだぁすごい!すごい!
「杉本!」※茜梨の名字
「えっ…!」
高城だぁ…↓苦手なんだよなぁぁ…。学年ではトップな成績でおまけに女子に大人気。
このタイプ苦手↓↓
「杉本…あのさぁっ!」何モジモジしてんだしぃ!!早くいえっつうの!
「明日さぁ…ヒマ?」
はぁ!?なんで聞くの?
「ヒマだけど」
「本当かっ!!」
なんか嬉しそう。
「一緒に映画みないか?」
えええ〜!
まぢで何で私!?
「だめか?」
当たり前だし!
「うん!だ…」
ちょっとまてよ!
恋愛体験できるチャンスかも↑↑
「私でよかったらぁ。」
「本当か!じゃあ、明日A駅に10時!じゃぁなぁっ!」
「バイバイ。」
面倒くさいけどいいかぁ!
翌朝
あれっ…
学校がない…って目が覚めたんかぁ…。そういえば、高城に映画に誘われたんだった…
本当なら断ってたけど、今回はマンガ家デビューのため!!
「茜梨〜!起きた?今日部活でしょ!?」
階段の下からお母さんがよんできた。
「今いく〜!」
今晩が楽しみだ…って!全然楽しみじゃないし!何考えてんだ私。
まぁ、今晩もがんばろうっと!!!