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初恋  作者: 藍沢 咲良
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スノードロップ 5




共通テスト1日目が終わった。


外に出ると雪がかなり積もっていた。


ローファーに積雪はキツい。


少し歩いただけで雪の水分が染みてくる。


帰りに乗ろうとしていたバス停は長蛇の列。


美和は諦めて、反対方向、でも予備校の最寄りを通る路線のバス停に並んだ。



長い時間をかけて、やっと地元の地下鉄の駅に到着できた。


駅に着いてからも、愛用の自転車は雪の中では役に立たない。


制服とローファーがびしょ濡れだ。


雪なのか自分の汗なのか分からない程だ。


ものすごく苦労して、美和は家に着いた。

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