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初恋  作者: 藍沢 咲良
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スノードロップ 4




共通テストは、冬休みが明けて割とすぐだ。


その当日、美和は通い慣れた高校とは別の高校に向かった。


地下鉄とバスを乗り継いで、会場となる高校に辿り着く。


緊張感が漂う中、校門の前に農上先生を見つける。


「おう!矢崎!頑張れよ!」

会釈して通り過ぎる。


いつもは鬱陶しい程の暑苦しさに、今日は救われた気がする。


門の前で応援してもらえるって嬉しいものだ。


共通テストは二日間。


その日は、世界史から始まった。



2教科が終わり、廊下に出る。


窓の外は雪が舞っている。





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