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初恋  作者: 藍沢 咲良
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スノードロップ 3




天神様は美和と香織が通っていた中学から、自転車で数分の距離にある。


朝と昼は混んでいたであろう神社は、夕方には人がまばらだった。


お詣りをして、お札と御守りを頂く。


おみくじを引いた美和は固まった。



「私、中吉だって。可もなく不可もなしってどうよ?…美和?」


美和はおみくじを熟読していた。


「美和?どうだった?」


「香織…まさかの凶が出た。」


「え⁉︎」


「神頼みするなってことかなぁ…。自力で頑張れって言われたことにしとくよ。」


香織が表情に困った。

どう慰めるべきか?余分なことは言うべきではないか?


「香織、さっさと結んじゃって帰ろうか。」


2人はおみくじを結ぶ紐の中ぐらいの高さに結んだ。

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