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初恋  作者: 藍沢 咲良
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風花 7

彼は今日も集中している。


集中し始めると周りの声も何もかも、聞こえなくなるようだ。



今日は美和は講義は無い。


一日中自習の日だ。


といっても、いつも待ち合わせして一緒に勉強しているわけではなく、気が付いたら横にいるのが一ノ瀬という人だ。



彼の予定を把握している訳では無いので、いまいちその日の見通しは立たない。


今日も一日一緒だといいな…。


そう思う頻度が最近高くなってきた。



彼も同じ気持ちなのかどうか、確かめるのは怖い。


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