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初恋  作者: 藍沢 咲良
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始まり 6

「恋かぁ…。」


声に出してしまって思わず口を押さえる。




JRで帰る香織と別れ、地下鉄のホームで電車を待つ。


派手ではない。


それなりに悪くない見た目だと思っている。


ぱっと見清純派と言われている。


別にスレてる自覚は無いんだけど。





美和に対し好意を伝えようとしてくる男子はいない訳ではない。


ただ、好みでない。


良い人なんだけど。


でも、その人とキスとかその先とか無理。


手を繋ぐことすら多分無理。


そんな風にしか思えないのに付き合うだなんて、相手に対しても失礼だと思うのだ。







「矢崎さん?」


低音の声に振り向く。


長身の茶髪くん…えーと、一ノ瀬くん…よね…?


「今帰り?」


「うん。友達と…ご飯食べてて」


ラーメン食べてた、だなんて言わない方が良いのは何となくわかる。


「矢崎さんもK塾だったんだ」


「うん…ウチの高校、K塾の人は少数派みたいね」


「俺もあんまりS高の人は見ないなあ。」



ウチのクラスの派手グループの男子。


まさか声を掛けられるとは思わなかった。


無難な会話をしていると、駅のホームに電車が滑り込んできた。

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