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初恋  作者: 藍沢 咲良
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色なき風 4




呆然としていた美和は団扇を取り返したかった。


だが、追ってはいけない、相手にしてはいけないと本能が叫ぶ。


悔しいけど、取り返しに行くという選択肢は諦めた。


そうか、だからロッカーも危険なのか…。


山西の鞄を教室内の机の陰に置いた意味をやっと理解した美和だった。



あの人がいたら…?


あの場に一ノ瀬くんがいたら団扇を取られずに済んだだろうか…?


ガラの悪い人相手に上手い事言ってトラブルを防いでくれたかもしれない。


でも、いなかった。


彼はここにいなかった。


私が今ここで理不尽な思いをしていることさえ、彼は知らないのだ。

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