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初恋  作者: 藍沢 咲良
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色なき風 3




文化祭当日も、一ノ瀬の姿は無かった。



美和は割り当てられた時間に店番をしていた。


山西がいつも持ち歩いているヴィトンの鞄を美和に差し出した。

「矢崎さん、このカバン、そこの机の陰に入れてくれる?」


「いいけど…カバンはロッカーに入れた方が安全じゃない?」


「いや、ロッカーの方が危険だから…」


美和は山西の言う通りに教室内の机の陰に鞄を入れた。



生徒会ではこの文化祭に向けて、生徒全員に団扇を配布していた。


団扇を手にしたまま店番をしていたらガラの悪い集団が近付いてきた。



ゔっ…でも客だし…接客しないと…


「そのうちわ貸して?」


美和は何も考えずに団扇を渡してしまった。


坊主頭にキャップの男がニヤニヤしながら美和の団扇をそのまま持って行ってしまった。


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