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初恋  作者: 藍沢 咲良
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Hey jude 12




出番が終わるとのんびり座っているだけだ。


S高は1学年10クラスある。


5クラス目が終わると休憩時間になった。


各自、スマホで衣装姿を写真に撮る時間だ。


去年同じクラスだった美波や、表面上今も仲良さそうにしている弓道部の子達とも一緒に写真に収まる。



休憩時間が終わり、後半のクラスの発表が始まる。





…前奏が、何度かつっかえた…よね…?





伴奏者はメンヘラカップルの片割れ、藤田さんだ。


キーボードを選択したらしく、伴奏の全てが丸見えだ。


何とか歌が始まった…けど、伴奏が追いつかない。




ひえぇ…。




悲惨としか言えない。




ほぼアカペラ状態で歌は進み、伴奏は立て直せないまま、所々無理矢理歌に合わせて音を出して体裁を…保てないまま終わった。





「あの伴奏者の子、泣いてたらしいよ。」

幕間に梨花がそっと言う。



「ふーん…」


女の涙とは、便利なものだ。

泣けば全て許されると思っているのだろう。



明らかな練習不足。

弾き込んでなかったのだろう。



メンヘラ藤田さんよりも、美和は藤田さんのクラスの子達に同情していた。

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