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Hey jude 11

Hey jude,don't make it bad.

この曲には、生ピアノが良く似合う。

強弱もペダルも、ピアノでないとこの曲は完成しない。

グランドピアノだと舞台のカーテンに隠れてしまうのでキーボードを選ぶ伴奏者が多い。

美和にはキーボードを選ぶという選択肢は無かった。

キーボードにしたところで、結局ピアノの音を選ぶという、よく分からない伴奏をするパターンを一年でも二年でも見てきた。

伴奏者という立場を選ぶ人は自分も目立ちたい人が多い傾向があるようだ。このS高に限っては。

美和のクラスの発表は、つつがなく終わった。

他のクラスは歌って踊ってのショー形式だった。

S高では多数派だ。

美和のクラスは踊りは取り入れなかった。

踊る曲でもなかった。

たまにはしっとりとした英語だけの歌も良いではないか。

この曲を選択できたのは最高学年の特権かもしれない。