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Hey jude 8
合唱の練習はまあまあ順調。
伴奏の出来も問題無い。
美和の合唱祭に於いての悩みのタネ。
それは衣装だ。
毎年行事はギャルとか、派手な子達が仕切ってくれている。
彼女達に任せておけば平和だから、みんなそれを受け入れている。
衣装のデザインから作り方まで考えてくれるのは、美和にとってはとてもありがたいことだった。
型紙から作り方から生地の準備まで、全部彼女達が用意してくれる。
美和にはとても出来ない。
彼女達が用意してくれた型紙の通りに裁断し、組み立て、自宅のミシンで夜な夜な縫うだけで精一杯だ。
ギャルの人達はどうしても派手で敬遠してしまいがちなんだけど。
でも、やっぱり根はちゃんとしてるんだなって思える一面だった。