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Hey jude 6
「…じゃあ、やらないの?」
「うーん…やってもいいんだけどね…」
「…伴奏がつまんないのはわからなくもないかなあ…」
「…えっ…一ノ瀬くん…ピアノ弾く人?」
チャラい見た目とはイコールにならな過ぎて美和は目を見開いてしまった。
「うん…中学の合唱コンクールで弾いたことある」
「そうなんだ…」
ギャップが激しいとはこの事である。
チャラい見た目に整った顔立ち。高身長。
で、合唱の伴奏もこなす。
モテただろうな…。
美和はまじまじと一ノ瀬の顔を見た。