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始まり 2
同じクラスには金髪の男子がいるようだ。
このS高、制服さえ着ていれば髪に対しての規制は無い。
学年に数人は金髪がいるけど、何せそれなりの進学校、大人しいものだ。
金髪の男子とよくつるんでる、チャラい感じの茶髪くん、一年留学してたらしいパーマのかかった華のある男子。
うん、まあ派手だ。
私とは特に関わりの無いまま1年が過ぎるのであろう。
自己紹介の順番が回ってきた。
「矢崎美和です。よろしくお願いします。」
席を立って言うだけ。
軽く礼をしたが、チャラい茶髪くんが私を見ていた。
ちゃんと自己紹介聞いていたのね。
思わぬ礼儀正しさを感じた。
礼儀として、茶髪くんにも向かって軽く礼をして座った。