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初恋  作者: 藍沢 咲良
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風薫る 3

もう、意地だけで部活を続けていた。


メンヘラ達が原因で部活を諦めるのに、奴らに「部活を途中で辞めた人」というマウントを取られてしまうのが我慢ならなかった。


美和のプライドが許さなかった。



悪口が大きくても、男子部員も、メンヘラ以外の女子部員も何も言わない。


何も言えないのかもしれない。


部活の仲間?

そんなものどうでも良い。


道場の環境が最悪なのに、何もしない、何もできない人達なんか仲間だとは呼ばない。


愛想など、とうに尽きた。

興味すら無い。


最低限の会話をするだけだ。


美人な後輩、千紗はその状況にとても怒っている。

味方してくれるのは嬉しいが、火の粉が飛びがちなのが心配だ。


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