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初恋  作者: 藍沢 咲良
141/142

二人の明日 11




チャーハンはすぐに出来上がった。


「すごい…めっちゃうまい…」


「でしょ」

照れ臭さをドヤ顔で誤魔化す。


一ノ瀬は2回おかわりをした。


早々に食べ終わり、食器は一ノ瀬が洗っている。


美和は洗い終わった食器を拭いていた。


二人並んでキッチンに立っているのが何とも不思議で、美和はふふっと少し笑った。


「なあ、美和ちゃん」


「ん?」


「俺達、本当に結婚しないか?」


「…!…わわっ!」


美和は皿を落としかける。


「一ノ瀬くん、今…」

一ノ瀬の顔を見上げる。

彼の顔は真っ赤だった。


「誠って呼んでよ。美和ちゃん。俺と、結婚してください。」


美和は今度は皿を置いた。


「誠くん…私でいいの?」


「美和ちゃんが、いいんだ。あの時は…美和ちゃんを連れて行けなかった。でも今なら…。俺に、ついて来てくれないか?」


美和は抱きついた。

誠も、美和をきつく抱きしめた。


「よろしく、お願いします」


誠の腕の中で美和は誠の匂いを感じた。


それはとても、安心する匂いだった。




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