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初恋  作者: 藍沢 咲良
138/142

二人の明日 8



「あれ?矢崎さん幸せな感じ?」

主任までもが話に入っていた。

もはやカオスだ。


「へぇ、都内分散でそんなことが。矢崎さん、やるなあ」

一部始終を安達先生から聞いた主任も楽しそうだ。


「いいじゃん、この仕事、出会いがあるときはあるけどで無い時は本当に無いから大事にするといいよ」

主任だけ保護者的な感想だ。


「主任、私にも出会いが欲しいです!」

安達先生が訴える。


「うーん…宮城くん、アテは無い?」

スマホをいじる宮城先生に主任が助けを求める。


「…この人とか、どうっすか?」

facebookを開いていたらしく、宮城先生が安達先生にスマホを見せる。


「いいじゃん!会ってみたら?」

遠藤先生が盛り上げる。


「矢崎さんは、彼と会うの?東京の人みたいだけど」

島津先生がこそっと美和に聞く。


「はい。明日こっちに来てくれるそうです。」


「…ご馳走様!月曜日ノロケ楽しみにしてるわ」


飲み会は22時にお開きになった。

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